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自治体の皆さまへ

わがまちをつくるひと vol.1

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福岡県大川市

■喜んでくれる人に絵を届けたい〜アンデスの人々と共に歩んだ人生〜
画家 野口忠行(のぐちただゆき)さん
1938年生まれ(85歳)大川市出身。市内在住。
高校卒業までを市内で過ごし、武蔵野美術大学へ進学。同大学を卒業後、市内の中学校で美術科教師として教壇に立つ。
30歳で教員を退職し、画家としての活動に専念。
現在は南米ペルーと交流を行いながら、アンデスの人々の生活を描く。
今月(5月)の3日(金・祝)~6日(月・祝)には文化センターにて「アンデスに魅せられて44年 野口忠行絵画個展」を開催する。

〔Q〕野口さんが絵を描くようになったきっかけを教えてください。
〔野口〕絵を描くようになったのは、中学校で美術部に入ってからです。絵を描いているときは自分の世界に入り込める。それに顧問の先生に自分の絵を褒めてもらえるのが嬉しかったです。

〔Q〕現在ペルーと交流をされていますが、きっかけを教えてください。
〔野口〕大川市からペルーに移住されていた石橋さんという方が一時的に日本に帰国されていて、その方とお会いしたのがきっかけです。

〔Q〕ペルーと交流されるようになってどのくらい経ちますか?
〔野口〕もともとアンデスの人々の暮らしには興味があったので、43歳の時に家族で石橋さんを頼って初めてペルーに行きました。当初は1回きりのつもりが、日本に帰ってくるとアンデスが恋しくなって。今月の個展が終わったらまた3か月ほど行ってきます。今回で35回目の渡航になります。

〔Q〕ペルーとの交流で1番の思い出は?
〔野口〕ご縁があって、当時のフジモリ大統領とお会いする機会がありました。その時に、教育で国を立て直すとおっしゃった。それならば私も力になりたいと思い、日本に帰ってきて個展を開催し、昔の教え子たちやたくさんの方に賛同してもらって学校を建てることができました。

〔Q〕野口さんが建てられた学校の子どもたちとは交流されてますか?
〔野口〕コロナ禍でしばらく会えていなかったので、今回行ったときに子どもたちに会ってきます。日本の文房具やお菓子を持って行くととても喜んでくれます。
〔Q〕野口さんのこれからの目標を教えてください。
〔野口〕ペルーに行けるのは今回で最後かなという気もしますが、まだまだやれそうな気もします。100歳まで生きて、自分の絵を喜んでくれる人たちに届けたいと思っています。

〔Q〕最後に今後の大川市にはどのようなことを期待しますか?
〔野口〕大川市の地場産業は木工業ですから、市長を中心に大事にしてもらいたい。それに加えて文化・芸術も人の生活に欠かせないものです。文化・芸術の発展にも力を入れてもらいたいと思います。

日本とペルーの架け橋となっている野口さん。
野口さんの絵はモッカランドをはじめ様々な施設で目にすることができます。
5月3日から文化センターで開催される個展にもぜひ足をお運びください。
ありがとうございました。

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