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自治体の皆さまへ

自分らしく男女が共に輝く「大木町」に

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福岡県大木町

◆「男女共同参画社会」とは
「男だから」「女だから」という周りの人の考え方で、嫌な思いをしたことはありませんか?男女がお互いを尊重し合い、職場や学校、家庭、地域などのあらゆる場所で、性別にかかわらず一人ひとりが互いの人権を尊重し、個性や能力を認め合い、個人自らが自立し、生き方や暮らし方を選択できる社会が「男女共同参画社会」といいます。
少子高齢化や労働力人口の減少などが進み、社会が様々な変化をしていく中で、「男は仕事」「女は家庭」といったような固定的性別役割意識にとらわれることなく、一人ひとりがあらゆる場所で個性と能力を発揮していくことが必要です。
男女共同参画社会は、私たちが自分らしく生きていくために、必要不可欠なものなのです。

◆聞いて!町民の思い(一部抜粋)
・他市町村から来たが、男尊女卑がまだまだ根強い。いまだに「嫁」の考えがある。(女性)
・特に男性の考え方が年齢の高い人ほど配偶者へ差別的発言をしてくる。「お嫁さん」「奥さん」「旦那さん」「婿さん」の言葉も好ましくない。(男性)
・私も育児休暇を取ったが、男性だからということでマイナスなことを言われた。男性も女性もどちらも働きやすい環境、サポートを整えてもらえたらと思う。(男性)
・役場の役職者や町議員の男女比がそもそも男女差別を感じる。無理にでもその比率をかえるべき。(男性)

◆どう思っているの?町民意識調査
(1)「男性は仕事、女性は家庭」という考え方に賛成しますか?

(2)女性が職業を持つことについてのあなたの考えは?

「大木町人権に関する町民意識調査」(令和4年、平成26年)

◆え?いまだに「男は仕事」「女は家庭」
第3次大木町男女共同参画計画の策定に向けて「町民アンケート」を行いました。
「男は仕事」「女は家庭」という考えに賛同するかという質問に賛同する・やや賛同すると答えたのは合わせて20%でした。平成26年に実施した前回調査と比較すると、16・7%減りました。
また、女性が職業を持つことについて「ずっと職業をもっている方がよい」と答えたのは、61・4%で、前回調査より19・8%増加しました。
これらの結果や、自由記述の内容から、男女の性別に関係なく、その人らしく生活できる社会「男女共同参画社会」を望む声が多く寄せられているにもかかわらず、現実は、男女の固定的性別役割分担意識がいまだに根強く、職場や家庭、地域などさまざまな場面において、男女が個性と能力を発揮できる状況ではないことが読み取れます。

◆ともに認め合い、支えあい、自分らしく暮らせるまちづくり
「第2次大木町男女共同参画計画」を引き継ぎ、新たな計画となる「第3次大木町男女共同参画計画」を策定しました。
この計画は、「男女共同参画社会基本法」第14条第3項に基づく、市町村男女共同参画計画であるとともに、2019年(平成31年)に制定された「大木町男女が認め合い社会参画を推進する条例」に基づいた計画です。
併せて、「DV防止法」第2条の3第3項及び、「女性活躍推進法」第6条第2項の規定に基づく町の基本的な計画としています。
また、大木町自治総合計画に定められた、将来像「まちの個性が光る暮らしと文化が育つまち」を実現するための政策「人権教育・啓発、男女共同参画の推進」を実現する個別計画としています。

問合せ:まちづくり課
【電話】0944-32-1036

◆第3次大木町男女共同参画計画 策定
(配偶者からの暴力防止基本計画・女性活躍推進計画)
大木町男女共同参画推進計画3つの目標

1.男女共同参画の社会実現のための意識改革
固定的な性別役割分担意識を解消していくため、家庭や地域への啓発、学習を通じて一人ひとりの意識づくりを進めていきます。

2.誰もが安心して暮らせる社会の実現
DVやあらゆるハラスメントなどに対応する相談体制や、被害者のケア体制の充実を図り、性別や年齢、家族の形態などに関わらず、一人ひとりが安心して暮らせる地域づくりを進めていきます。

3.性別にとらわれず活躍できる社会の実現(女性活躍推進計画)
女性自身の社会参画に対する意識や関心を深め、意思決定の場に女性が参画しやすくなる環境づくりに取り組んでいきます。

◆インタビュー
観光農園ラ・フレーズを夫婦で営む「黒沼清寿(くろぬませいじゅ)さん」は大木町男女共同参画審議会副会長としても活躍されています。「男女が共に自分らしく」生きることについてお話を聞きました。

▽共にできることをする
夫婦として一緒に生活しますが、育った環境が違うので、価値観も違います。
家事などリスト化して気づいたことを書きこむようにして、共にできることをするようにしています。互いに得意、不得意があるので、補えるようにと心がけています。しかし、まだパートナーに頼ることが多いので反省しています。

▽地域みんなで楽しむ
蛭池に引っ越して3年目。今年は地域のお世話をやっています。地域行事の夫婦参加が多く、家族みんなで楽しまれていることを感じます。

▽これからの若い世代と共に
私は、姉2人、弟1人の中で男女関係なく、上の子が下の子の面倒を見るようにと育てられてきました。審議会に入り、男女共同参画の視点の大切さや、地域の人との交流で、色んな考え方があるということに気づけました。
今後、男女共同参画を進めるには、これからの未来を担う若い世代への教育に力を入れることが大切だと考えています。今では当たり前となった男女共同参画の考えですが、20年前は当たり前ではなく、私たちの親や先輩たちの苦労があり、「男女共同参画は当たり前」となったことを伝え、若い世代が自分らしく生きていけるように伝え続けたいと思います。

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