秋も深まる11月12日に開催された大木さるこいフェスタ。
366人の参加者が、大溝校区の各地域の皆さんの温かいおもてなしと共にのんびりとさるき(歩き)ました。
※詳しくは本紙4面またはPDFをご覧ください。
◆まっちライターレポート
昨年9月から開催していた「大木町町民ライター養成講座」。その研修の一環として、受講生の皆さんにさるこいフェスタで取材体験をしてもらいました。
そのレポートをお届けします。
『さるこいフェスタ』当日、雨の気配が漂う曇空の中、気温は18℃。それでも、300人以上が町内外から参加。皆さんは普段歩かないような田舎道や堀沿いを〝さるいて〟交流し、おもてなしを楽しんでいました。福間区では、「どうぞ、食べていってください。」と温かい言葉とともに神社料理を堪能しました。神社料理は、大雷(おおいかずち)神社の座元が新旧交代の際にふるまう地元の伝統料理で、鶏肉や豆腐、ねぎ、麩(ふ)を野菜から出る水分(汁)に少しの水を加えて、酒やみりん、砂糖、醤油、きざらで味付けしたお椀物です。一口食べると、懐かしい味が広がり、体の中から温まる感覚。この美味しい料理が参加者たちを励まし、ゴールまで頑張ろう!という気持ちにさせました。(白谷)
「ど、、、こう、、ろ?」「あんたどこから来たとね?!?」と威勢のいいおじちゃんに声をかけられて入ったのは、土甲呂の公民館。読めない私は、おじちゃんに教えて貰(もら)った。『とごろ』と読むことを知り、可愛らしい名前で以前より親近感。
その日は急に寒くなり、寒い寒いと公民館の中に入ると、とても温かく、久留米絣の着物や反物、貴重な資料や本を展示されてあった。何で大木町に久留米絣を展示されてあるのかな?と思い、また別のおじちゃんに伺うと、昔はこの辺にも久留米絣の工房があり、おじちゃんのお父さんも工房を構えていたとのこと。そのことを知り、何件かあった工房がなくなってしまっているのはとても残念だが、綺麗(きれい)な形で残っている着物や、反物。おそらく廃盤になってるであろう絣の本が丁寧に残してあることに感動した。
また、どんぐりに爪楊枝が刺さっていて、眺めていると、「なつかしか?!」とくるっと上手に回すおばちゃん。幼い頃によく遊んでたと、思い出話をしていただいた。「兄妹で一番回せた人が母ちゃんからお菓子を貰えたのよね。」と今の時代には無いような、ほっこりするエピソード。
地味ではあるが、大木町の人から人にゆっくり伝わる遊びや土地の魅力、大木町の方の人柄をゆっくり感じれる、さるこいフェスタ。かなり魅力的だった。(篠原)
11月12日に開催されたさるこいフェスタに参加しました。大木町に住み始めてから8年が経ちますが、初めての参加です。
前牟田東でトラクターの運転体験ができました。自動車の運転は慣れていますが、トラクターは初めてでした。
運転した感想ですが、自動車の運転より操作はシンプルな印象を受けました。自動車のようにシフトレバーが細かくなく、前進か後進だけです。しかし、ハンドル操作が難しいと感じました。マイカーは軽自動車なので比較的小回りが効きますが、トラクターはそうも行きません。コースは直進だけでなくカーブもあったため、曲がるのが大変でした。普段から器用に運転されている皆さんがすごいです。この土地だからこその体験でした。(石川)
ゴールの石丸山公園では、豚汁(大木町食生活改善推進会)、きのこカレー(大木町女性の会)、ワッフルやコーヒー(大木町社会福祉協議会)など、それぞれの団体が趣向を凝らして参加者をおもてなし。当日は少し肌寒かったこともあり、参加者の皆さんにはどれも大変好評でした。
また、併設された赤い羽根共同募金特設ブースでは、町内のボランティア団体の皆さんが協働し、地域の方が作った雑貨等のPR・販売を行うなど、募金活動にご協力頂きました。
募金活動に参加した手話サークルの池田さん夫妻(上八院)は、「寒かったけどやって良かった。色んな人と繋がれた!」と話されていました。4年ぶりのさるこいは、人や地域との繋がりが更に深まったと感じられる1日でした。(筬島)
12月5日に「大木町町民ライター養成講座」が終了し、1期生が5名誕生しました。1期生の皆さんと大木町ならではの町民ライターの正式名称を考え、「まっちライター」と名前も決まりました。
これから、広報おおきやInstagramでまっちライターならではの目線で、大木町のことを伝えていきます。
◆まっちライター、意味と思い
・まっち(3つの意味)
(1)大木町のまち
(2)Match(調和させる・合わせる)
(3)マッチ(火をつけるための道具)
・ライター(2つの意味)
(1)文章を書く人
(2)火をつけるための道具
マッチとライターどちらも火をつけ、照らすもの。
普段の生活では気づかないようなまちの宝に光を当て、町民に伝え(対面・顕在化させ)、まちを好きになる気持ちに火がつくようにと思いを込めて。
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