■公民連携で進める「持続可能なまちづくり」
令和6年の新年を迎えるにあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年2月6日に大木町長に就任し、内容の一部を組み替えた令和5年度当初予算を3月議会において承認いただき、町政運営を行って参りました。町民の皆様の日頃からのご理解とご協力に対し、深く感謝申し上げます。
また、3年余り続いた新型コロナウイルス感染症は感染症区分が2類相当から季節性インフルエンザと同類の5類に引き下げられたことで、徐々にこれまでの日常生活が戻り、地域のお祭りやイベント行事も開催されるなど、賑わいと活気が戻ってきた年でもありました。
しかしながら、世界に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻は長期化し、また、中東情勢も混沌とした状況下にあります。また、国内においても人口減少社会が本格化するなど、これまでの常識や手法では乗り切れない社会変化が到来し、物価高騰による影響も心配されます。
そのような中、本町職員一丸となり、次のような施策に取り組んできました。
▼令和5年度の主な施策
○農業の振興
・小規模農家の経営継続を支援するための農業用機械・機具導入を支援
○商工事業者への支援
・商工会が発行するプレミアム付商品券の電子化を支援
○学校給食費の無償化拡充
・無償化の範囲を第3子以降から第2子以降に拡充
・物価高騰対策として小・中学生へ1人月300円給食費を補助
○地球温暖化防止対策事業
・庁舎・子育て交流センターZEB化改修工事、運動公園夜間照明LED化工事、図書・情報センター照明LED化工事
▼健康福祉センターの今後の在り方
そして、健康福祉センターの今後の在り方について、有識者委員及び町民公募委員で組織する「大木町健康福祉センターの在り方に関する検討委員会」で検討を進め、昨年11月21日に答申がなされました。その答申を基本として、健康増進施設、健康づくりの拠点としての再構築に向けたロードマップの策定を進めて参りたいと考えています。
▼町民との協働と公民連携の推進
これまで進めてきた町民の皆様との協働に加えて公民(産学官民)連携を深化させながら、本町における様々な課題の解決に努めて参りたいと考えています。また、本町の環境政策「次世代につけを残さない」という理念をまちづくり全体の理念として共通認識、共有することが重要であり、これからの改善・改革を行っていく上での指針としたいと考えています。
今後とも町民の皆様の一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、令和6年が町民の皆様にとりまして、素晴らしい年になりますことを祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
大木町長 広松 栄治
◆議員全員一丸となって町民ファーストの議会を目指します!
謹んで初春のお慶びを申し上げます。
町民の皆様におかれましては、幸多き新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
町民の皆様には、日頃より町議会活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り、心より厚く感謝申し上げます。
昨年の世界の情勢を顧みますと、数年にわたり世界を震撼(しんかん)させた新型コロナパンデミックもようやく終息の兆しを見せ始め、日本国内においても2類相当から5類へ移行となりました。
長く閉ざされていた、世界的な人・物の流動も少しずつ回復の兆しを見せ始めています。
一方、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は、収まるところを知らず民間人を含む大勢の人々が亡くなっています。
今年こそ戦闘が収まり、世界中に平和が訪れることを心より望むところです。
世界的な地球温暖化による、激甚災害もとどまることを知らず、昨年は、お隣の久留米市や広川町でも集中豪雨による土砂崩壊により、亡くなった人が出るほどの大被害を受けました。
地球規模の温暖化対策が急務となっています。
昨年の大木町の財政状況は、一昨年に引き続き地方交付税の増、コロナ関連交付金の増やコロナによる事業の縮小などで、良好な結果となっています。
ただし、国の財政状況を考えると、今後は様々な交付金の圧縮などが想定され、より一層の財政運営の努力が必要となってまいります。
昨年4月の統一地方選挙で、大木町の議会は新人5名を含む新体制で臨むことになりました。選挙制度の改革で議員の兼職の緩和や選挙カー、選挙用ポスターの無料化など以前より立候補し易い環境にはありましたが、残念ながら前回に引き続き無投票という結果でした。
全国的に地方議員のなり手不足は深刻で、特に町村議員はその傾向が顕著です。
恒常的な人口減少や高齢化に対し、10年、20年先の地域の存続や行政サービスの維持について、首長や議会が議論し、導く必要があります。そのためにも議会には、女性や若者、子育て世代など幅広い層の多様な議員が必要です。
議員のなり手不足は結果的に無投票当選を生み、住民の意見を反映する機会が失われます。また、定数の削減は若者や女性といった多様な人材の門戸を狭めます。
現在、議会運営委員会に対し「なり手不足に多大な影響を与える」と思われる、議員報酬及び議員定数案について、検討するよう諮問をしています。
次期選挙では、是非多くの町民の皆様の意見を反映できるように、多様な人材による投票を実現させたいと考えています。
少ない議員数で町民の負託に対し、極限を出すためには議員個々の資質の向上が絶対です。それには日々の研鑽(けんさん)が必要で、その意識を瞬時も忘れないことが重要です。
議長として、この1年間議会の皆さんが健康で最大限の能力を発揮し、全員一丸となって責務を全うできる環境を作りたいと考えています。本年も町民ファーストの議会活動を目指してまいりますので、変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が町民の皆様にとりまして、より実のある飛躍の年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
大木町議会議長 古賀 知文
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