文字サイズ
自治体の皆さまへ

健康福祉センターを『全世代型健康増進拠点』へ

4/26

福岡県大木町

■1 昨年度の取り組み
多世代交流棟(アクアス)と健康福祉棟で構成される、大木町健康福祉センター。平成10年の設置から、25年以上が経過し、建物や設備の老朽化が進行。また、コロナ禍による来場者の減少などが収支の悪化を招いていました。
この状況を受け、昨年3月の町議会で、令和5年度当初予算の執行に当たり、建物・設備・運営主体全てを含めた、健康福祉センターの在り方を検討し、同年12月末までに検討結果の報告を求める附帯決議が、全会一致で可決されました。
この2つの理由から、昨年7月に設置した「大木町健康福祉センターの在り方に関する検討委員会」に町長が諮問し、健康福祉センターの今後が検討されました。

◆大木町健康福祉センターの在り方に関する検討委員会
検討委員会は、建築士などの外部有識者、施設利用者、公募委員などで構成され、全6回の検討会を経て、昨年11月に答申書として検討結果が報告されました。

◇答申書の主な内容
(1)今後、健康福祉センターを拠点として、全世代型の健康増進事業を行っていく。
(2)多世代交流棟(アクアス)は廃止し、健康増進事業を行う拠点施設の附帯施設として、温泉を活用した小規模温浴施設を再整備する。
(3)健康福祉センターの運営は、現在の指定管理者に限らず、民間企業などを含めて、事業者を再選定する。

答申に当たっては、改修によるアクアスの継続利用可能性も、検討が行われました。外部有識者を交えた検討の結果、次のような問題が指摘されました。
・改修を行っても、現在問題となっている雨漏りを完全に止めることは不可能。
・雨漏り改修を行ったとしても、その特殊な構造から、通常構造の建物よりも、早く次の改修を行う必要がある。
・改修する際も通常構造の建物よりコストがかかる。
このことから、施設の維持管理の困難さ、管理コストの割高さなどの理由により、改修は現実的な選択肢ではないと判断をされています。

■2 今年度の取り組み
町は、提出された答申書の意見を尊重し、これらの提案の検討を進めるため、4月に「大木町全世代型健康増進拠点在り方検討委員会」を設置しました。

◆大木町全世代型健康増進拠点在り方検討委員会
検討委員会での、全3回の検討を経て、10月15日に検討結果が報告されました。

◇第1回検討会
開催日:6月20日
主な検討内容:
・全世代型健康増進計画案
・拠点機能の在り方

◇第2回検討会
開催日:7月23日
主な検討内容:
・全世代型健康増進計画案
・拠点機能の在り方
・附帯施設の再配置案

◇第3回検討会
開催日:9月26日
主な検討内容:
・全世代型健康増進計画案
・拠点機能の在り方
・附帯施設の再配置案
・拠点構築計画案
・指定管理者に対するモニタリングなどの体制整備

■3 報告書の主な内容
◆全世代型健康増進計画(案)
◇全世代型健康増進拠点機能の在り方
健康福祉センターは、全世代型健康増進の拠点として、各種健康増進事業を実施していきます。そして、健康づくりの場、健康を学ぶ場、交流の場とした「健康づくりの居場所」としての機能を持たせていきます。

◇全世代型の健康増進事業を行っていくための考え方・手法
個別に策定されている健康づくりに関連する計画を体系的に関連付け、自治総合計画に掲げる目標「健康寿命の延伸」を達成するため、総合的に施策を推進していきます。
・世代別の健康増進策
(1)妊娠から乳幼児期、(2)青年期から壮年期・中年期、(3)高年期と、ライフステージを3つの区分に分け、それぞれの世代を対象とした健康増進事業を整理。
・全世代の健康増進策
世代別の健康増進策に加えて、「だれ一人取り残さない健康づくり」のために、すべての人が関わる、「まちぐるみ全世代型健康増進」事業を整理。

◇全世代型健康増進ネットワークの形成
健康づくり事業は、「医療」「職域」「地域」「学校」「関係機関」など多様な主体が連携して取り組んで行きます。
また、拠点となる健康福祉センターと、その他の公共施設や、コミセンや公民館など、地域活動の「場」の空間ネットワークを形成していきます。

◆全世代型健康増進拠点構築計画(案)
施設の整備方針や工程案が示されています。

◇健康福祉棟
施設は、耐震性と機能が維持され、安全性を有していることから、改修を行いながら今後も使用していきます。

◇多世代交流棟
健康福祉棟の拠点機能を補完する施設(附帯施設)として、温泉を活用した小規模温浴施設として整備します。

◇健康福祉センターの運営
全世代型健康増進事業を公共政策として提供するため、原則指定管理による管理運営とし、施設の効率的な運用を図ります。
なお、指定管理による管理運営委託を行うに当たっては、大木町指定管理者モニタリング基本方針及び大木町指定管理者のモニタリングに関する実施要領に基づき、適正な管理運営を行います。

◆附帯施設の再配置(案)
附帯施設の配置は多世代交流棟跡地を基本に、検討委員会での意見を踏まえ、総合的な視点から拠点施設と一体的な利用ができる配置を検討するよう提案されています。


検討会の報告を受け、今後、町の方針を決定していきます。

問合せ:健康課
【電話】0944-32-1280

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU