■みんなで考える人権
「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。」
これは、1948年12月10日に、国連で採択された世界人権宣言の条文の一部です。採択を記念し、12月10日が「人権デー」と定められました。
日本でも12月4日から10日を「人権週間」とし、人権意識を高めるための啓発活動が行われています。
世界人権宣言が採択されて76年。今でも、さまざまな人権問題が存在しています。
人権問題は、みんなで考え、社会全体で解決していかなければなりません。解決するためには、私たち一人ひとりが「誰か」のことではなく、自分や、身近な人のこととして捉える必要があります。
■「人権擁護委員」をご存じですか?
町では、法務大臣の委嘱を受けた4人の人権擁護委員が活動しています。
人権擁護委員は、地域の人からの人権相談に応じたり、人権侵害被害者の救済に当たったりするほか、人権に関する啓発活動を行っています。
啓発活動では、子どもたちの人権意識を育てるため、学校と連携して「人権の花運動」の活動を行っています。
■人権擁護委員の活動紹介
◇人権の花運動 閉校式
11月1日、大溝小学校の3年生が取り組んだ人権の花運動の閉校式が行われました。
児童の感想発表では「友達と一緒に、大きくなあれと思いながら水をかけ、大きく高く育ってきれいな花が咲きました。人権の花の学習から、友達に優しくしたり家族を大切にしたりしようと思いました。」「僕たちはひまわりの花を大切に育てました。僕はありがとうが言えて、友達と協力できる人になりたいです。3年生のみんなと仲良く過ごしていきます。」などの意見が出されました。
人権擁護委員の田中さんは「何かあったら、先生や家族に相談して。相談できないときはSOSミニレターで相談してね。みんなの味方だよ。」と子どもたちに伝えていました。
◇高齢者施設で人権相談・教室
11月13日に大木しょうふく苑で、「人権相談所」の開設と職員向けの人権教室が行われました。
職員向けの人権教室では、人権擁護委員の活動紹介や、高齢者の人権の説明が行われました。
また、「人権擁護委員という名前を聞いたことがありますか。」と尋ねたところ、初めて知ったと答える人が多く見受けられました。
人権擁護委員の中村さんは「少しずつ人権擁護委員の活動を広げているところです。もっともっと皆さんに知ってもらえるように活動の輪を一歩ずつ広げていきたいです。」とコメントされていました。
問合せ:地域づくり課
【電話】0944-32-1047
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