近年、放置された空き家によって地域住民の生活に悪影響を及ぼす空き家問題が後を絶ちません。大木町でも、空き家の件数は年々増加しています。
年始のこの機会に、みんなで考えてみませんか?
■空き家とは
「空き家」は一般的に誰も住んでいない住宅のことです。法律上の「空家等」は、建築物またはこれに付属する工作物で、居住や使用がされていない状態が常であるものと、その敷地となっていて、一般的な「空き家」よりも広く定義されています。
■空き家を生み出す要因
空き家を生み出す要因は、大きく分けて3つあります。
(1)子どもが進学や就職を機に家を出るため、次に居住する人がいなくなる。
(2)少子高齢化による人口減少の一方で、開発などにより総住宅数は増加している。
(3)住宅用地特例の適用により、更地にするより老朽化した空き家が建ったままの方が土地の固定資産税が軽減されていた。
■空き家による悪影響
管理の行き届いていない空き家は、さまざまな要因によって地域に悪影響を及ぼす可能性があります。
▽不法投棄
人の出入りのない空き家は、不法投棄をされやすい場所です。ごみを放置していると悪臭が発生したり、ねずみなどの害獣が住み着いたりします。
▽草木の繁茂(はんも)
隣の家に枝木が伸びて入り込むと、トラブルの原因になります。また、道路にまで伸びると視界を遮り、交通事故につながる可能性があります。さらに、電線に絡まると漏電や停電、火災の原因になります。
▽建物の倒壊や瓦の飛散
建物の倒壊や瓦などの飛散が原因で事故が起きた場合、損害賠償責任を負う可能性があります。また、震災の被害を大きくさせる要因にもなります。
▽野生動物の住処(すみか)
人の気配のない家は野良猫などの野生動物が住み着き繁殖する原因になります。また、害虫が発生し近隣の田畑に影響を及ぼす可能性もあります。
▽治安の悪化
管理されていない家は不審者に狙われやすく、家財を盗まれたり、放火されたり、連れ込まれたりする可能性があります。近年、室外機の盗難が相次いでいます。
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