■住み続けたいと思える 持続可能な循環のまちの実現をめざして
新年あけましておめでとうございます。
希望に満ちた新春を町民の皆さまとともに迎えることができ、大変嬉しく存じます。本年が皆さまにとって健康で充実した一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
◇気候変動対策が更なる課題に
さて、昨年を振り返りますと、自然災害が全国各地で発災しましたが、本町においては幸いにして大きな災害がなかった年であります。しかし、昨年の日本は、酷暑の夏が長期化し、秋を感じる間もなく冬を迎えるなど、世界的な気候変動の影響が顕著でありました。農作物の高温障害や害虫被害による生育不良など、気候変動への対策をはじめ、さまざまな問題の対策が求められています。
◇校区づくり計画のスタート
そのような中において、昨年は、校区づくり計画が策定されて、校区単位の地域づくりがスタートした年でした。町民の皆さまが力を合わせ、地域の絆を深めながら日々の暮らしを支え合う姿「町民の皆さんと行政との協働」の取り組みは、本町の強みであり、町の誇りであると感じています。
◇町制施行70周年を迎えて
本年、大木町は町制施行70周年という節目の年であります。昭和30年1月1日に本町が誕生し、先人が築かれてこられた歴史と文化とともに、農業をはじめとした地場産業も発展してまいりました。その間、歴代町長や議会議員の皆さまのご尽力と英知によりさまざまな政策が推進され、本町の伝統と誇り、郷土愛が育まれてきた町であります。
人口減少、少子高齢化の時代、先の見通しが分かり難い時代とも言われていますが、これらのことを継承しつつ、町民の皆さまと行政との協働、そして産学官民の連携も進めながら、町民福祉の向上と本町の発展に全力投球してまいる所存であります。
◇全世代が安心して暮らせるまちづくり
すべての世代の皆さまが安心して暮らせるよう、高齢者の買い物・通院支援をはじめ、すべての世代の町内移動手段の確保策として、移動支援事業を創設します。また、こども家庭センターなど各機関の連携による子育て世代への支援体制拡充や地域農業・経済の活性化のための施策のほか、マイナンバーカードを活用し、コンビニに設置されているマルチコピー機で住民票などを発行できるサービスの開始や、デジタルの力を用いた役場窓口手続き「書かない窓口」の試行を開始します。
温暖化、防災・減災対策では、指定避難所である総合体育館の空調設備など新たな課題への検討を進めます。
◇対話型のまちづくり
皆さまとの情報共有では、現在行っています「出前講座」に加え、新たに自治総合計画を通した“目指す町の姿”など政策の理解を促すことと、町政報告とを兼ねた住民説明会を開催したいと考えています。さらに、令和5年度から実施しています「オープン・ミーティング」を縮小し、私が地域に出向く形で行う対話集会「移動町長室」を創設することとしています。
令和7年中にこれらの成果を挙げられるよう努め、すべての世代が安心して暮らせるまちづくりを進めてまいります。
本町の最上位の計画であります、大木町自治総合計画に掲げる理念「住み続けたいと思える持続可能な循環のまちおおき」の実現のため、町役場一同全力で努めてまいります。
結びに、町民の皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、大木町の発展のために全力投球することをお誓い申し上げまして新年のご挨拶といたします。
大木町長 広松 栄治
<この記事についてアンケートにご協力ください。>