令和7年 新年のごあいさつ(2)

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■議員全員がそれぞれの立場と職責を認識し、信頼回復に努めます!
謹んで初春のお慶びを申し上げます。
町民の皆様におかれましては、幸多き新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げますとともに、日頃より町議会活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り、心より厚く感謝申し上げます。
昨年の世界の情勢を顧みますと、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は、収まるところを知らず民間人を含む大勢の人々が亡くなっています。今年こそ戦闘が収まり、世界中に平和が訪れることを心より望むところです。
一方我が国では、1月1日、能登半島を中心に大地震が発生し、朝市で有名な輪島の市街地の大半が焼失し、地震により多くの尊い人命が奪われました。心よりご冥福とお見舞いを申し上げます。
また、東北・北陸地方は9月の台風10号による観測以来の集中豪雨で甚大な被害を受け、まだ多くの被災者が避難生活を続けられています。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
本年の政治、経済の展望はなんと申し上げましても米国のトランプ大統領の返り咲き就任に尽きると思います。世界も我が国も彼の動向いかんにより多大な影響を受けることが想定され、現状に即した対応が求められる年となりそうです。
大木町議会も昨年は激動の年でした。
昨年の6月において、現職の町議会議員が酒気帯び運転により検挙される事案が発生しました。この件に対し、議会は住民の代弁者であるべき議会議員に、より高い規範意識と倫理観を強く求めると共に酒気帯び運転をしたことの反省を求めるため、2度の議員辞職勧告を全会一致で採決いたしました。
町民の皆様の厳粛なる負託を受け、自らの行動を厳しく律し、率先して規範を示さなければならない立場にある議会議員が、このような事態を引き起こしたことは由々しき事態であります。
飲酒運転の根絶は町民共通の願いであり、町を挙げて懸命に取り組む中で、町議会議員自による今回の行為は、町議会を代表する議長として誠に遺憾に存じますと共に町民の皆さまに改めて深くお詫び申し上げます。
現在の安心して住み良い環境の大木町は、先人たちがたゆまぬ努力により育んできた成果であり、私たちは後世の人々に引き継ぐ責務があります。
今後は二度とこのようなことが起こらぬよう全議員が再発防止はもとより、改めて綱紀粛正に努めてまいります。
議会議員の資質の欠如の根幹は議員のなり手不足による無投票であり、「なり手不足に多大な影響を与える」と思われる、議員報酬及び議員定数案について、現在検討をしています。
まずは、初心に戻り議会議員全員がそれぞれの立場と職責を認識し、信頼回復に努めることが肝要であり、少ない議員数で町民の負託に対し、極限を出すためには議員個々の資質の向上が絶対です。そのためには日々の研鑽が必要で、その意識を瞬時たりとも忘れないことが重要であります。
本年は、議場の放送設備改修と併せて議会の様子を動画配信する予定です。また、議会のニュースを専用チャンネルで配信することも検討しているところで、議員の行動が分かり易い議会を目指し、さまざまな手法を凝らしたいと思っています。
結びに、本年が町民の皆様にとりまして、より実のある飛躍の年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

大木町議会議長　古賀　知文