国民健康保険税の税率などが変わります

3／52

本市国民健康保険の現状は、歳入(国民健康保険税や国・県からの交付金など)が減少している一方、歳出(1人当たりの医療費など)は増加しており、赤字財政が続いています。その赤字分を解消するため、また、将来的に福岡県内の税率が統一されることを見据え、税率を見直しました。
医療費が増加すると、その費用を補うため保険税の引き上げにつながります。日ごろから健康づくりを心掛け、医療費の抑制に協力してください。

●国民健康保険税率等の改正内容

◇用語解説
基礎分(医療保険分)…国保加入者の医療費に充てるものです。
後期高齢者支援金等分…後期高齢者の医療費を、国保加入者が支援するものです。
介護納付金分…40歳以上65歳未満の国保加入者の「介護保険料」に当たるものです。

●国民健康保険税の減額対象者の拡大
前年の世帯の所得が一定以下の場合、その所得額に応じ、均等割額と平等割額が7割・5割・2割減額(申請不要)されます。令和5年度は、5割と2割の減額対象者が拡大されました。

●モデルケース別保険税(あくまで参考であり、世帯の状況によって異なる可能性があります。)

■改正の背景
●被保険者数の減少・被保険者の高齢化医
国保加入者は年々減少しています。高齢者の割合も高くなっており、保険税収入の減少や1人当たりの医療費増加の大きな要因となっています。

●医療費の増加
高齢化の進展などの要因により、1人当たりの医療費は年々増加しており、その医療費を賄うために、保険税率を上げざるを得ない状況となっています。

●赤字(法定外繰入金)の状況(令和3年度)

◇赤字(法定外繰入金)とは?
国保事業は一般会計と区別して運営していますが、支払い(医療費・保険事業費など)に充てる収入(保険税など)が不足しており、不足を補うために、一般会計から繰入れを行っています。一般会計の財源は、国保加入者以外の人からの税金も含まれているため、負担の公平性が損なわれる状況となっています。このような状況のため、計画的・段階的に赤字を解消していく必要があります。

■赤字解消の取り組み
●取り組み内容
支払い(医療費・保険事業費など)を減らし、収入(保険税・県からの交付金など)を増やす取り組みをしています。

◇収納率向上
・資格管理の適正化
・課税の適正化
・納税相談の充実など

◇医療費適正化による歳出抑制
・ジェネリック医薬品の利用促進
・保健指導の充実
・特定健診の受診率向上
・適正なレセプト点検など

◇国保税率適正化
・段階的な税率の見直し

●取り組み状況

問い合わせ先：国保年金課国保年金担当
【電話】580-1846