大文字

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小学生の頃、毎日日記を書いていました。自主的に書いていたわけではなく、母親から毎晩寝る前に「今日の日記は書いたの?」と聞かれ、しぶしぶと日記帳を開きました。「毎日書くことがあるわけないのに…」とぼやきながら、ただ出来事を綴るだけの代わり映えのしない文章が並ぶ日記活動でした。
先日本棚の整理をしていて小学1年生の時の絵日記が出てきました。しばし読みふけていると、半世紀も前のことなのに、光景が何となく思い出され、当時の自分のものの見方や感性の一端が見えてきて、昔話を誰かとしているような不思議な感覚でした。
デジタル社会とともに、文章を書く機会が減り、記録も映像で残す時代。正確な記録の良さを認識しつつも、文字の記録の豊かさを感じた時間でした。
最後に当時の日記を紹介
5がつ1にち　すいようび
はじめて　きゅうしょくがありました。
でもぼくは　ぱんも　みるくも　のこしませんでした。
(K)