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あけてみよう! 歴史のとびら 164

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福岡県大野城市

かつて、大野の町にアメリカがあった

■白木原ベース通り
「白木原ベース」と呼ばれた板付基地春日原住宅地区には2つの門があり、正門は春日原側に面したノースゲート(北門)で、白木原側にはイーストゲート(東門)が設置されました。
イーストゲートから西鉄白木原駅までの通りには、朝鮮戦争が勃発した昭和25年頃からバーやテイラー、クリーニング屋など、基地に駐屯してきたアメリカ人向けの店が徐々に増えていきました。600mほどの通りの店舗数は昭和25年に47軒でしたが、昭和37年に106軒にまで増加しました。それぞれの店が横文字アルファベット看板を掲げ、夜にはネオンがきらめく景観に変貌し、急激に発展した通りのことを地元では「白木原ベース通り」と呼ぶようになりました。
白木原ベース通りにあった「アーコンテイラー」はスーツの仕立てを行う商会であり、前日に注文されたスーツを翌朝11時に受け渡す早くて丁寧な仕事がアメリカ将校たちに大人気でした。店には歴代板付基地司令官の推薦状が掲げられ、仕事を終えた将校たちが雑誌を読んだり、差し入れを持ってきたりと大いににぎわっていました。基地返還後、テイラーから豚まん専門店(有)太平閣へと変わり、現在大野城市の推奨品にもなっています。
このような白木原ベース通りでのアメリカ人との交流の物語とその後の展開に注目した、大野城心のふるさと館開館5周年記念特別展「白木原ベースサイドストーリー〜街のなかのアメリカ文化、そしてPOP吉村伝説の誕生〜」が現在開催中です。ぜひ見にきてください。

問い合わせ先:心のふるさと館文化財担当
【電話】558-2206

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