大野城市長 井本宗司
あけましておめでとうございます。令和6(2024)年の年頭にあたり謹んでごあいさつを申しあげます。
昨年5月に、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に位置付けられました。この移行を契機に、市内各地で「3年ぶり」・「4年ぶり」など「〇年ぶり」という言葉が飛び交い、様々なイベントや催物などが実施されました。大会などに行くと、参加の皆様の笑顔と喜びが会場いっぱいに溢れ、にぎわいと活気あふれる一年となりました。
一方で、季節性インフルエンザの流行が例年より早くなるなど、感染症がいつ急拡大するか分からない状況です。私たちは、これからの「ポスト・コロナ社会」においては、コロナ禍での教訓を生かし、感染症対策を講じて、自身の健康は自分で守りながら生活をしていくことが求められています。
街中に活気が戻る中、大野城心のふるさと館は、昨年7月21日に開館5周年を迎え、8月には、来館者40万人を達成しました。開館以来、市内外から多くの皆様に大野城市の歴史や文化を感じていただいております。今年もふるさと大野城の宝を未来へとつなぐ市民ミュージアムとして、魅力ある企画展などを実施してまいります。
また、大野城市が誇る郷土料理「鶏ぼっかけ」が文化庁から『100年続く食文化「100年フード」』にも認定されました。
私たちは、先人たちが築いてこられた歴史や伝統を大切にしながら、次の時代を担う世代につながるまちづくりに、一層努めていかなければなりません。
本市は、令和4年4月に市制施行50周年を迎え、一年をかけて、大野城市の50歳をお祝いする様々な記念行事を実施し、昨年3月31日の「クロージングセレモニー」で幕を閉じました。「クロージングセレモニー」では、これから先の50年、そして100年を見据え、新たな一歩を踏み出す決意をしたところです。
現在、本市では、まちづくりの羅針盤である大野城市総合計画の都市将来像「未来をひらくにぎわいとやすらぎのコミュニティ都市」の実現に向けて、大野城市総合計画後期基本計画を本年3月までに策定することとしております。4月から、新たな指針のもと、職員一丸となって将来の大野城市民に喜んでもらえる様々な各施策に取り組んでまいります。
特に、急速に進むデジタル化に合わせ、市民の皆様の利便性向上や、新たな日常に対応したデジタル技術の活用に取り組まなければなりません。妊娠期から子育て期まで、切れ目なく支援するための「母子健康手帳アプリ」の導入、高齢者の見守りをICTにより支援する「あんしんまどか」事業の実施、窓口の混雑状況を見える化する「待たない窓口」などは、すでに開始しました。さらに、1月下旬には、窓口で申請書に記載することなく、自宅からでも事前に申請ができる「書かない窓口」や、児童生徒の登下校時の見守り活動を充実させるため、アプリを活用した「子どもの見守りシステム」を導入します。今後も、人と人との関わりを第一としながらも、デジタル技術を活用し、市民の皆様が安全に安心して生活ができる温かみのあるデジタル都市を目指してまいります。
ところで、本年の干支は、辰(たつ)です。私自身も、6回目の年男となりました。昇り竜がごとく、勢いよく、市民の皆様、そして大野城市職員とともに共働のまちづくりに邁進してまいる所存です。旧に倍するご支援・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申しあげます。
結びに、市民の皆様にとって、今年一年が素晴らしい年となることを祈念いたしまして新年のあいさつとします。
令和6年 元旦
<この記事についてアンケートにご協力ください。>