大野城市役所の南側に「福岡県障がい者就労支援ホームあけぼの園」という施設があります。私が子どもの頃にも同様の施設があり、身体に障がいのある方がたくさん訓練などをされていました。
その施設の裏にあった運動場は、近所の子どもたちの遊び場になっており、よく野球やソフトボールの練習をしたものです。本当は利用許可などが必要だったのでしょうが、当時は注意されることもなく、時には施設で生活している障がいのある方と一緒に、ソフトボールをして遊びました。
片腕のないその方は、ボールを捕球すると、すぐさま捕球したボールを上空にトス、その間にグローブを小脇に挟むと、トスしたボールをつかんでファーストに送球する。神業のような一連の動作は、障がいをものともしないお兄さんのかっこいい姿として、今でも記憶に残っています。
私の、障がいに対する考え方の基盤を築いてくれた経験だったと思っています。(K)
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