大野城市長 井本宗司
あけましておめでとうございます。令和7(2025)年の年頭にあたり謹んでごあいさつを申しあげます。
昨年を振り返ると、夏季パリオリンピック・パラリンピックが開催され、体操、スケートボード、柔道、車いすテニスなど、日本人選手のメダルラッシュに日本中が沸きました。本市出身の荒木彩花選手(バレーボール)と池田瑞紀選手(自転車競技)も活躍され、大野城市に勇気と元気を与えてくれました。
時を同じくして、本市では、世界14カ国・地域の少年少女が集い、「第30回世界少年野球大会福岡大会」が開催されました。この世界少年野球大会は、日米のホームランキングである王貞治氏、ハンク・アーロン氏の「世界に野球を広めたい。」という熱い想いから始まりました。本大会では野球の楽しさだけではなく、国境を越えての仲間づくりも広がるなど、参加した子どもたちにとって、夏の素晴らしい思い出になったことでしょう。
野球と言えば、本市に活動拠点を置く女子硬式野球チーム「九州ハニーズ」の皆さんが、野球教室の開催や各まつりへの出店など地域に溶け込んだ活動を続けられています。今後は、女子野球の更なる活性化を目指し、福岡県初の「女子野球タウン」の認定に向け、準備を進めてまいります。
一方で、昨年1月1日には、能登半島地震が発生し、石川県などで大きな被害がありました。大野城市では、1月6日から、いち早く、能登町に本市職員を派遣し、被災地の支援にあたりました。「そなえよ つねに」、地震はいつか必ず起きます。本市では、危機管理に即応できる職員を育成するほか、市民の皆様と共に防災力・減災力を高めていただくため、市民総ぐるみ防災訓練などを毎年実施しています。
さて、本市では、昨年4月から、新たな指針として「第6次大野城市総合計画後期基本計画」がスタートしました。子どもから高齢者まで安心して暮らすことができるように、ライフステージごとの目指す姿を設定し、その実現のための諸施策に取り組んでいます。
子育てをしやすい環境を整えるため、乳幼児期では、出産後間もない時期の産婦さんの健診費用を助成する「産婦健康診査」を昨年開始し、今年は「5歳児健康診査」を実施することとしています。また、児童・少年期では、「フリースクール利用児童生徒支援補助」や「子ども医療費」の負担軽減も行ないました。
さらに、青壮年期では、集団健診予約の利便性を高めるため、専用のコールセンターを開設するなど、健やかに生活を送ることができるように事業の拡充をはかっています。
高齢期では、認知症のある方とその家族への支援として「まどかオレンジ協力隊」を立ち上げるなど、高齢者の方がいつまでも生きがいのある生活が送れるよう取組を続けてまいります。
私たちは、先人たちが受け継いできた「大野城の歴史と文化」を大切にする「ふるさと意識」を次の世代につないでいかなければなりません。その軸となる「大野城心のふるさと館」が開館から6年を迎え、昨年10月には来館50万人を達成しました。今年も、春季特別展『映画「もののけ姫」から学ぶ考古学』など、魅力ある企画を実施してまいります。是非ご来館ください。
ところで、本年は巳年(みどし)です。50年先、100年先を見通し(みとおし)、市政の諸課題に大野城市職員とともに取り組んでまいる所存です。引き続き、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申しあげます。
結びに、市民の皆様にとって、今年一年が素晴らしい年となりますよう祈念いたしまして新年のあいさつといたします。
令和7年 元旦
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