教育委員 桑野 裕文(くわの ひろふみ)さん
私は幼いころ、年のはじめに「だざいふてんまんぐう」にお参りに行っていました。漢字の読み書きができるようになると、「大宰府」と「太宰府」を使い分けるようになりました。言葉の背景の違いを読み取ることの大切さを教えてくれたのが、「だざいふ」との出会いでした。
最近、ことわざや四字熟語を言ったり聞いたりする機会が減少し、日本語らしさが薄くなったといわれます。私自身、「初心忘るべからず」などのことわざを使うと、年寄りじみて聞こえないかと使うことをためらうことがあります。
メールの普及により、私たち日本語の会話の機会は奪われています。コミュニケ-ション(話し聞く)は大切です。だざいふ市は歴史と文化の都市であり、国境を越え人の往来が進む観光都市でもあります。文化の違う世界中の人々と接する機会も多いです。言葉を大切したコュニケ-ションを心がけていきたいものです。
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