■冬至には小豆粥
太宰府市国際交流員 金 辛泫(キム シンヒョン)
韓国にはこの時期にはこれを食べるという風習がいくつかあります。たとえば旧正月にはトックク(お餅のスープ)、小正月には栗とクルミ、お盆(秋夕)にはソンピョン(お餅)などが代表的です。今回は「冬至(ドンジ)には小豆粥(パッジュック)」を紹介します。
冬至は言葉のとおり「冬に至る」という意味があり、夜が一番長く昼が一番短い日のことで、本年は12月22日(金)が冬至です。この日を過ぎると、だんだん昼の時間が長くなるので、太陽が再び始まる出発点とも思われたそうです。
そして韓国のパッジュックも言葉のとおりパッ(小豆)とジュック(粥)のことで、小豆で作ったお粥です。
冬至に小豆粥を食べるようになった理由は、小豆の赤い色が厄払いと伝染病を予防してくれると信じていたためです。冬至の期間に、厄払いを意味する赤い小豆(パッ)と命の誕生を意味するもち米団子(セアルシム)が入った小豆粥を食べて1年を締めくくり、新しい年を迎える儀式を行いました。
日本のお汁粉やぜんざいとも似ている韓国の小豆粥(パッジュック)。見た目は似ていますが、韓国ではこのような意味があります。みなさんも12月22日には小豆粥(パッジュック)を食べてみてはいかがですか。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>