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こんにちは保健師です

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福岡県太宰府市

■赤ちゃんの肌のスキンケア
赤ちゃんの肌はデリケートです。すべすべとしっとりした健康な肌を保ち、皮膚トラブルを予防しましょう。

○赤ちゃんの肌の特徴
(1)皮膚が薄い
赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の半分ほどの厚さです。

(2)皮脂の分泌の変化
赤ちゃんは2~3カ月頃まではお腹にいたときに母親の胎盤を通して移行したホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んです。3カ月を過ぎた頃からホルモン量が減少していき皮脂の分泌が減り、乾燥しやすくなります。

(3)水分を保つ能力が低い
肌の水分量が少なく一年中乾燥肌です。

(4)汗かき
赤ちゃんの汗腺は大人と同じ数だけあり、からだの面積あたりの発汗量が多くなります。

○なぜ健康な肌は大切?
健康な肌には、外からの異物(アレルゲン)が入り込まないように、バリア機能が備わっています。しかし、(1)~(4)の特徴があるため、バリア機能が低下すると汚れ・細菌・アレルゲンなどの刺激で、皮膚トラブルが生じます。アレルゲンが入りやすくなり、食物アレルギーの発症リスクが増加するといわれています。かゆみが生じて掻いてしまうという悪循環になり、皮膚トラブルがさらに悪化・長期化します。かゆみによる不快感や睡眠障害などから泣きが強くなったり機嫌が悪い時間が続いたりと家族の負担増加にもつながります。

○スキンケアのポイント
(1)体の洗い方
石けんはしっかり泡立てることが大切です。泡がクッションとなり肌への刺激が少なくなります。ガーゼなどを使わずに素手で洗うことも大切です。洗う時は、首や脇、関節などしわがある部分を伸ばして洗いましょう。石けんは素手で丁寧に洗い流します。刺激のもとになる石けんが残らないようにしましょう。拭く時はタオルで包み込み、おさえるように拭きます。

(2)保湿剤の塗り方
入浴後はすぐに保湿剤を塗って全身にバリアをつくりましょう。保湿剤の量は大人の手のひら2枚分の面積を塗るために、保湿クリームの場合人差し指の第一関節までの量、保湿ローションの場合一円玉大の量が目安です。「ティッシュ1枚が張り付く」イメージでたっぷり塗りましょう。保湿剤は汚れた肌に塗ったり汚れた手で塗ったりすると肌トラブルの原因を保湿剤のバリアで閉じ込めてしまうことになります。入浴後に清潔な手で塗ることが大切です。

健康な肌を目指して生後早期からのスキンケアを続けていきましょう。

子育て支援課 保健師

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