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令和5年度 令和の都さらに羽ばたくだざいふ! 施政方針(1)

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福岡県太宰府市

まちづくりビジョンに沿った重点項目を設定し、さまざまな新機軸も盛りこんだ「市民ニーズに応える令和の都だざいふ予算」

楠田大蔵市長が2月28日、太宰府市議会第1回定例会において、令和5年度の施政方針演説を行いました。
「施政方針」とは、これからの市政運営に向けての基本的な考え方と主な施策を示すものです。今回は、全文を紹介します。

■はじめに

本日ここに、令和5年第1回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては大変ご多用の中をご参集賜り、厚く御礼を申し上げます。
この定例会は、令和5年度予算案をはじめ、主要施策並びに条例案などをご審議いただくひと際重要な議会ととらえております。議案提案に先立ちまして、まずは令和5年度の市政運営に臨む私の所信を披歴し、議員各位や市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げるものであります。
先月1月28日で太宰府市長に就任してから丸5年の節目を迎えました。まず冒頭、これまでの間ご理解ご協力を頂きました全ての皆様に心より感謝申し上げます。未曽有の混乱からの脱却、元号令和発祥の地としての取組、予期せぬコロナ禍への対応などチャレンジングな事案が次から次へと押し寄せましたが、この間一貫して世の為人の為、市の為市民の為に私の持ちうる力は出し尽くして来たという事だけは胸を張って言えます。
お陰様で史跡地の梅をグルメやスイーツに仕立てる令和発祥の都太宰府梅プロジェクトも起爆剤にふるさと納税が就任後30倍増となる12億円を大きく突破するなど積年の課題であった歳入増も年々着実に実現し、直近の市民意識調査では市政への信頼度も7割を超え、職員の対応満足度や効率的な市政運営なども5年連続上昇するなど上昇気流に乗って参りました。今後もこの原点を胸に刻み、頑張って参ります。
さて、「令和の都さらに羽ばたく太宰府~課題解決先進都市を目指して~」を掲げた二期目の実質初年度ともなります令和4年度を振り返りますと、スタートダッシュを図るべく、コロナ禍を力強く乗り越え、令和の都として太宰府をさらに羽ばたかせるための積極的投資を行う「市制40周年未来チャレンジ予算」と銘打った、総額290億円あまり、過去最大規模の予算を組み、着実な執行に努めて参りました。
また、ビジョン会議にて「行財政改革」「新しい公共」「ニュー太宰府構想」「世界に羽ばたく人材育成」「企業誘致、起業創業支援」の5つのグループをつくり、ベストandブライテストたる外部委員と組織横断的にチーム編成した我々の叡智を結集して二期目公約の実現と更なる具体化を図って参りました。
また、6月には清水圭輔前副市長から原口信行現副市長に、12月には樋田京子前教育長から井上和信現教育長にそれぞれ交代し、二期目を新たにスタートした私も含め心機一転再スタートしました。前任者の意志もしっかり受け継ぎ、改めて三役一丸となって市政運営にあたっておるところです。
悲願でありました全員喫食による中学校完全給食は、一期目終盤に基金を積み立てたうえで二期目公約に掲げ、就任直後から集中的かつスピーディーに検討や取組を重ねてまいりました。その結果、市内新工場が建設され出来立てで美味しく、安全で、かつ経済税収効果も見込めるかたちで昨年11月晴れて契約締結に至り、来年1月の開始に向け引き続き全力をあげているところです。
市制施行から節目の40周年を迎えた本年度、年間を通じ市民の皆様とともに様々な取組を行って来ましたが、初春令月にあたり建国記念の日でもある今月佳き日に、三年越しの念願でありました中西進先生も直接にお迎えし、「令和の都さらにはばたくだざいふ市制施行40周年記念式典」を行いました。
また、これを機に当時の我が国の最先端の国際シンポジウムであったとされる梅花の宴を1300年の時空を超え現代に甦らせる「令和文化会議」、古の「大宰府」も現在の「太宰府」もあわせてプロモーションいただく「令和の都だざいふ応援大使」の委嘱、次代を担う子どもたちの更なる飛躍を期す「世界に羽ばたく人材育成表彰」や「子ども学生美術展」という新たな取組もスタートしました。
この間の皆様のご理解ご協力に改めて感謝申し上げますとともに、本市の来し方と行く末について改めて思いを致し、今後の50周年100周年へのバトンを確かにつないで参ります。
そうした節目を経た令和5年度は、次なる10年に向け令和の都だざいふをさらに羽ばたかせ、長年の課題であった中学校完全給食の確実な実施、高齢者人口の増加に伴うサポートの充実、老朽化した公共施設の再編など市民ニーズに積極的に応えていくための卯年らしい飛躍の年と位置付けます。
そのためにも、成長戦略三本の矢としてふるさと納税の更なる拡大、文化財保存活用地域計画に基づく更なる史跡地の先進的多用途活用、そして子育て世代の流入拡大策や企業誘致の更なる促進を標榜し、各種基金、市債の活用も含め、より前向きに、より具体的に事業を実施して参ります。
同時に、受益と負担のバランスを常に念頭に置き、既存事業や補助金、使用料等についても前例に捉われない徹底した見直しと効率化による歳出削減に努めるとともに、重要度や緊急性、効率性等に応じ優先順位を明確に付け、限られた財源を新たなニーズや重点施策に振り向けて参ります。
そうした経営方針のもと、令和5年度の当初予算案は、私の二期目公約「令和の都さらに羽ばたく太宰府~課題解決先進都市を目指して~」に基づき、まちづくりビジョンに沿った重点項目を設定し、様々な新機軸も盛りこんだ「市民ニーズに応える令和の都だざいふ予算」と銘打ち、予算規模としては総額290億円弱、コロナワクチン関連予算を除き過去最大規模といたしております。
ちなみに平仮名「だざいふ」表記は、いにしえの「大宰府」もいまの「太宰府」もあわせてまるごと「だざいふ」の魅力をアピールして行こうとの試みです。
それでは、令和5年度予算案について、重点項目を中心にまちづくりビジョンの体系に基づきご説明申し上げます。

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