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きゅうはく通信(154)

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福岡県太宰府市

九州国立博物館 文化財課

■教科書で見た、あの『解体新書(かいたいしんしょ)』が九博に!
九州国立博物館では、6月11日(日)まで特集展示「誕生250年記念 秋田蘭画(あきたらんが)ことはじめ―それは『解体新書』から始まった―」を開催しています。今回ご紹介する作品が描かれた250年ほど前の江戸時代は「鎖国(さこく)」の時代として有名ですが、それでも当時の日本は海外の文化をずっと受け入れ続けていました。とくに享保5(1720)年に、時代劇「暴れん坊将軍」のモデル・徳川吉宗(とくがわよしむね)がキリスト教の流入を防ぐ禁書令(きんしょれい)を緩和したころから、洋書の輸入が一気に増え、次第にヨーロッパの学問や芸術を学ぶ蘭学(らんがく)が盛んになります。その流行のなかで誕生したのが秋田蘭画、つまり秋田の武士が描いた阿蘭陀(おらんだ)風の絵画です。
江戸絵画にリアリズムの新風を吹き込んだ秋田蘭画は、いまから250年前の安永2(1773)年に秋田藩の藩主・佐竹曙山(さたけしょざん)と藩士小田野直武(おだのなおたけ)が博物学者・平賀源内(ひらがげんない)と出会い、翌年に直武が『解体新書』の挿図を描いたことをきっかけに作り上げられました。この特集展示では、秋田蘭画の誕生250年を記念し、秋田市立千秋(せんしゅう)美術館の名品を一堂に公開します。この絶好の機会に、東西の美を融合して斬新な絵画様式を創造した秋田蘭画の世界をお楽しみください。

■6月の展示情報
○特別展(3階特別展示室)
・アール・ヌーヴォーのガラス-ガレとドームの自然賛歌- 会期…開催中~6月11日(日)

○特集展示(4階文化交流展示室)
・誕生250年記念秋田蘭画ことはじめ-それは『解体新書』から始まった- 会期…開催中~6月11日(日)
・新収品展 会期…開催中~7月17日(月・祝)

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