防犯だより vol.91

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防犯専門官　山田　英明(やまだ　ひであき)

■性犯罪の手口と対策
夏の猛暑が到来し、それに合わせて服装や自宅の風通しを工夫する人も増えると思います。例年、この時期に増加するのが性犯罪です。

◆最近の犯行手口
・ベランダ窓や玄関などの鍵が掛かっていない箇所から侵入し、就寝中を襲う。
・帰宅中をつけて行き、後方からいきなり「口をふさぐ」「抱きつく」などして、人気のない場所に連れ込む。
・狙った相手が自宅玄関の鍵を開けた瞬間、素早く室内へ押し込む。
・マンションのオートロックが開いているときに、住民を装ってエントランス内に侵入し、エレベータの中や非常階段など死角となる場所に連れ込む。
・携帯電話でながら歩行するなど、周囲に関心を示さない人を狙う。

◆防犯対策5つの心得
○1.夜間の帰宅時
・夜間一人で帰宅する時は、時折周囲を見回すなど、警戒していることをアピールし、深夜になればなるべく迎えに来てもらいましょう。タクシー利用の際は玄関先まで乗り付けましょう。
・夜間、コンビニなどに立ち寄った時には、不審者が観察していることが多いので、店を出るときに周囲を警戒しましょう。
・不審者にいつ目をつけられるかわからないという防御意識をもって行動しましょう。

○2.エレベーターを使う時
・知らない人がドアの閉まる直前に乗り込んで来たときには用心しましょう。
・知らない人と2人きりになったら、背中を見せず、直ぐに非常ボタンが押せる位置に立ち、最寄りの階で一度降りましょう。
・エレベーターは密室になるということを忘れないようにしましょう。

○3.部屋の戸締り
・マンションなどの高層階に住んでいても、ベランダからの侵入に注意し、窓には必ず鍵を掛けましょう。
・ドアや窓にはワンドアツーロックを心掛けましょう。不審者は無施錠のところから侵入してきます。

○4.一人暮らしと気づかれない工夫
・表札や郵便受けは名字だけにしましょう。
・ベランダに干す洗濯物に気を配りましょう。
・部屋には遮光カーテンを取付けるなど、プライバシーを守りましょう。

○5.日常生活では
・防犯ブザーなどの防犯グッズを身に付けましょう。
・見知らぬ来訪者には、ドアチェーンを掛けたままで対応し、宅配便なども安易にドアを開けず身分確認を行いましょう。

◆地域住民の視線が大事
不審者は、死角や暗がりに潜むなど、自分の存在を消すように行動します。もし、不審者などが身を潜める場所がなかったら、多くの犯罪は未然に防げます。
そのためには、例えば、「夜間は玄関の門灯をつける」「人などが近づいてきたら自動的に光るセンサーライトをつける」「地域でのあいさつ・声かけを行う」「道路などでの違法駐車はしない」などが、地域一体となった防犯対策で効果的です。
大切なのは地域住民が一致団結して「犯罪は許さない」「自分たちのまちは自分たちで守る」姿勢を見せることです。

■筑紫野警察署からのお知らせ～電子マネーを購入させる架空請求詐欺に注意～
○電子マネーによる架空請求とは?
・これはすべて詐欺です!!
・絶対に電話を架けないでください!
・騙されて電子マネーを買わない!
(1)パソコンを操作していると、警告画面が表示され、警告音が流れる。
(2)警告画面に、サポートセンターを装った電話番号が書かれている。
(3)電話相手から●●●●円分の電子マネーを近くのコンビニなどで買うように指示される。
(4)購入した電子マネーに記載している番号を教えてくださいと言われる。
その番号を伝えてしまったら…相手にお金を渡したことになります。

問合せ：筑紫野警察署
【電話】929-0110