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自治体の皆さまへ

【地域で支える】支え合い、すすめよう地域福祉~支え合う一人ひとりが主人公~

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福岡県太宰府市

地域での支え合い、助け合いによる福祉=地域福祉をすすめるために、さまざまな活動が行われています。今回は、地域で協力して支援マップを作り、活用する取り組みを紹介します。

■地域のみんなで支援マップ
向佐野区自治会では、地域の皆さんが安心して暮らせるように、オリジナルのマップを作成しています。
個人情報に配慮しながら、限られた人が緊急時に確認して、災害時などに活用しています。
また、民生委員・児童委員の力を借りながら、常に最新の状態の地図に更新しています。

◆このようにして作られました
(1)高齢者を訪問
民生委員・児童委員が日ごろの見守り活動を通して各家庭を訪問しながら、体の調子や生活の様子を尋ねて、確認しました。
(2)マップを作成
訪問で知った情報をもとに、伝えられる範囲で情報共有し、自治会の役員の皆さんで支援マップを作りました。隣組長からも支援が必要な人がいないか情報を得て、マップ作りに反映させました。

◆マップを作った皆さんに聞きました
○取り組みを始めたきっかけは?
自治会長の川邉秀夫(かわべひでお)さん
向佐野区自治会長として4年間、地域で暮らす住民のより良い生活のために、日々活動を続けている。

市役所が防災に取り組んでいることや、地震や大雨の災害が多く起こっていたことです。自治会長と民生委員、防災・防犯部会のメンバーがそれぞれ、災害時に高齢者への支援が必要だと感じていたので、連携して始めました。
立ち上がった人たちが、「住民のために支援に取り組む必要がある」と同じ思いを持っていたので、ここまで進めてくることができました。

○支援マップの効果は?
民生委員・児童委員の岩男澄子(いわおすみこ)さん
向佐野区の副自治会長を務めながら、住民に寄り添う民生委員・児童委員としても活動している。

災害が起きたとき、危険なエリアに住んでいる高齢者に連絡することができます。ひとり暮らしの高齢者から避難について問い合わせがあった際にも、マップを使うことで素早く対応できました。公民館に避難した人から「ありがとう」と言われ、その人が笑顔で帰る姿を見たときに嬉しく思います。
災害が起きたときばかりでなく、日ごろから支援マップを見て高齢者の人の顔を思い浮かべ、次の見守り活動の日程を考えています。
自治会で活動している中で、相手が喜ぶことにとてもやりがいを感じています。このマップをさらに充実させ、活用していきたいと思っています。

○支援マップや地域福祉に対する思いを教えてください
防災・防犯部会の中嶋幸博(なかしまゆきひろ)さん
元消防署勤務の経歴を活かし、住民の安全安心のため、災害対策や防犯に関する活動をしている。

参加するメンバーが皆、福祉の心と防災対策を進めたい気持ちを持っています。自分が支援される側になることもあるので、お互い様です。相手のためを思って、困っている人に手を差し伸べて取り組んでいきたいと考えています。
自分たちが明るく楽しく取り組むことも大事です。自治会役員のメンバーが変わっても取り組みが続くように、土台を作りたいです。

問合せ:福祉課 福祉政策係
【電話】内線363
ページID:20279

■高齢者の暮らしに関する相談は地域包括支援センターへ
地域包括支援センターは一言でいうと「高齢者のよろず相談所」です。高齢者の暮らしに関するさまざまな相談をお受けしています。ほか、地域・介護支援事業所・病院などの機関と協力しながら、高齢者の皆さんがいきいきと暮らしていくお手伝いをします。
相談内容の例:介護や介護保険サービスなどに関すること、体調面の不安や医療に関すること、認知症に関すること、高齢者の虐待や悪質商法など権利擁護に関することなど
相談員:主任ケアマネージャー、保健師、社会福祉士、認知症地域支援推進員
それぞれの相談員が専門性を活かして相談に応じています。相談方法は電話・来所・訪問などがあります。気軽に相談してください。

○担当エリアのセンターに相談してください
市内には2カ所の地域包括支援センターがあります。住んでいる住所によっては、エリアが異なる場合があります。来所前に電話で確認してください。

問合せ:高齢者支援課 包括支援センター係

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