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きゅうはく通信(171)

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福岡県太宰府市

■モンゴル襲来の痕跡を探る

今から750年前、文永11年(1274)10月。海の向こうから日本へ、兵士を満載した大船団がやって来ました。モンゴルの襲来です。文永11年と弘安4年(1281)の二度に渡ったモンゴルの襲来は、その経路にあたる対馬、壱岐、鷹島、そして博多湾沿岸に甚大な被害をもたらし、当時の日本社会に大きな衝撃を与えました。
九州国立博物館では今年、「モンゴル襲来の痕跡を探る」と題した特集展示を開催します。モンゴル襲来の様子を伝える文化財=痕跡を紹介する展覧会です。最もよく知られている痕跡と言えば「蒙古襲来絵詞」ではないでしょうか。そして、その最も有名な場面は空中で爆発する物体「てつはう」を描いた場面でしょう。この「てつはう」の実物が長崎県の鷹島周辺の海底から見つかっています。ここからはほかにも、モンゴル軍の軍船本体や木と石を組み合わせたイカリ、船の積荷など多くのものが発見されていて、モンゴル軍の様子を知る手がかりとなっています。戦いの痕跡は非常に残りにくく、鷹島周辺の海底は大変貴重な遺跡です。一方で、地上での戦闘の痕跡を探して、長崎県教育委員会が発掘調査を行いました。さて、激闘の痕跡は見つかったのでしょうか。どうぞ会場で確かめてください。皆さんの来場を待っています。

九州国立博物館 交流課

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