防災専門官
野田 秀敏(のだひでとし)
■2024年の災害を振り返る
▽令和6年能登半島地震
年が明けて早々の1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7の地震が襲い、津波や火災の発生、海岸線の隆起など大きな被害が発生しました。
道路網の寸断により孤立集落が発生するなど、住民の生活に欠かせない水・食品などの不足が大きく報道されました。
▽首都圏以北、鹿児島への台風上陸
・台風5号が岩手県に上陸し東北地方を横断、記録的な大雨になり住宅の浸水、土砂災害が発生、警戒レベル5「緊急安全確保」も発令されました。
・台風7号が伊豆地方から首都圏に接近し、お盆の帰省時期と重なり、特に、首都圏では新幹線、在来線、航空機などの主要な交通網が大きく乱れました。
・台風10号が鹿児島県に上陸。九州北部を経て四国を横断し紀伊半島の南海上から東海沖へ進むなど、日本列島を縦断する台風となり、広範囲の地域に大雨や暴風被害をもたらしました。
▽能登半島の豪雨
9月21日(土)、停滞する秋雨前線と低気圧の影響で記録的な大雨になり、石川県の輪島市、珠洲市、能登町に「大雨特別警報」が発令されました。土石流や能登半島地震の仮設住宅を含む浸水被害が発生し、1月の地震に続く二重災害になりました。
≪わたしたちができる災害への備え≫
(1)市のハザードマップで自宅・学校の危険度を確認しておく
(2)災害に応じた避難場所、避難経路を確認しておく
(3)家の耐震性を確認し、大型の家具、本棚などは固定しておく
(4)緊急時に、家族と連絡を取り合う方法を決めておく
(5)寝室などに懐中電灯、ラジオ、笛などを準備しておく
(6)非常時持出品を準備し、玄関、寝室などに置いておく
(7)食料・飲料水は3日分、できれば1週間分を備蓄しておく
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