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自治体の皆さまへ

12月3日~9日は障がい者週間(2)

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福岡県太宰府市

◆あす・ラック工房をのぞいてみた
総合体育館(とびうめアリーナ)横のスポーツ振興事務所1階にある太宰府市地域活動支援センター「あす・ラック工房」は、平成24年からスタートして、本年で12年目。本紙P7で掲載したNPO太宰府障害者団体協議会が運営しています。
市内の障がいを持つ人々の憩いの場、交流の場として、「心と体を癒す居場所」を提供しています。軽作業や音楽鑑賞・習字教室などの創作活動、まつりへの出店などの地域とのふれあい活動を通じて、参加者同士が仲良く楽しくコミュニケーションを取っています。

≪利用方法≫
毎週月曜〜金曜(お盆・年末年始を除く)の午前9時〜午後3時に開所しています。
まずは電話で問い合わせて、見学に来てください。利用を希望する人はスタッフと相談して会員登録しましょう。
【電話・FAX】925-8899
【Eメール】d-shogai-npo@asu-luck.com

▽ある日の様子
(1)まずは入口へ
とびうめアリーナの横の建物の1階、「太宰府市障がい者地域活動支援センター」の看板が目印です。
(2)ウォーミングアップ
集まったら、頭・体の体操でウォーミングアップします。「季節のごちそう」「魚の名前」「自分にごほうび」などをテーマにアイディアを話します。
(3)軽作業をします
企業などから依頼された作業をします。この日は、自動車部品に関わる作業。あす・ラックが取り組むダンボールコンポストの製品づくりもします。
(4)相談もできます
スタッフに悩みや話を聞いてほしい時は、相談室でお話しできます。

▽利用者の声を紹介
●喜々津仁(ききつめぐみ)さん
週に1回、火曜日に通っていますが、みんなと一緒に作業することがとても楽しいです。最初は作業が難しいこともあったけど、慣れてスピードもどんどん速くなっています。今日は自動車のライトの配線を作成しました。みんなと一緒にお茶を飲んだりして交流することもとても楽しいです。

●山戸和子(やまとかずこ)さん
私は15年間前、あす・ラック工房が小規模作業所だったとき誘ってもらってからずっと通っていて、現在は週に3回通っています。施設のスタッフもとても優しく、みんなと作業することが楽しいです。みんなで出かけたりイベントに参加することをいつも楽しみにしています。

≪ほかにもこんな施設があります≫
▽障がい者基幹相談支援センター
太宰府市役所内に障がいのある人やその家族、関係者の相談窓口として設置しています。生活に関わる困りごとの相談を受け付け、必要に応じて関係機関と協力しながら支援します。

開所時間:月~金曜(祝日、年末年始を除く)の午前8時30分~午後5時
場所:市役所1階福祉課障がい福祉係8番窓口
連絡先:
【電話】921-2121(代表)
内線365
【FAX】925-0294
【Eメール】fukushi@city.dazaiafu.lg.jp

▽つくしぴあ
障がいのある人が地域の一員として安心して自分らしい暮らしができるよう、筑紫地区自治振興組合がさまざまな支援をしています。
利用対象者:筑紫地区に居住するまたは筑紫地区の事業所などに勤務する精神障がい者
支援内容:
・日常生活や制度の相談
・仲間づくり
・地域との交流
・就労支援
住所:春日市春日公園5-14-1
開所時間:月~土曜の午前9時~午後6時30分(日曜・祝日・年末年始は閉館)
運営:社会福祉法人野の花学園
【電話】592-6800
【FAX】592-6802
【Eメール】tsukushi-peer@nonohana.or.jp

◆理解すること 走ることが障がいへの理解を広げる
本市在住・視覚障がいを持つ道下美里選手が、パリ2024パラリンピック視覚障害女子マラソンに日本代表として出場し、見事銅メダルを獲得しました。
後日、銅メダル獲得の報告のために道下選手と夫・孝幸さんが太宰府市役所を訪れました。集まった市民や関係者、職員の約100人から出迎えられました。
2008年にフルマラソンを始めて、どこまでも努力を続ける道下選手。自身の頑張りが、障がい者スポーツへの理解を広めることにも繋がると語ります。未来の活躍を夢見る後輩アスリートから相談を受けた時、経験を通じて、結果を残すことが周りの環境を変えると伝えました。
道下選手の活動の原動力には、並々ならぬ使命感がありました。

≪プロフィール≫
「みっちゃん」の愛称で親しまれる、太宰府市在住で日本が世界に誇るマラソンランナー。2014年日本記録更新、2016年リオデジャネイロパラリンピック銀メダル獲得、2020年世界記録更新、2021年東京パラリンピック金メダル獲得など多くの功績を残している。東京パラリンピックで市民に大きな勇気と感動を与えた功績が讃えられ太宰府市初の市民栄誉賞を受賞している。

◆最後に 福祉課職員のつぶやき
8年前に障害者差別解消法が施行されましたが、いまだ変わらない現実がもどかしい。障がいがあってもなくても、すべての人は同じようにかけがえのない大事な存在です。このことをどう伝えれば、目の前の現実が変わるのか考えて、今回の特集を企画しました。
すべての人に、人格と個性があります。それは固有で異なるものかもしれません。強い、弱い、硬い、柔らかい、明るい、大人しいなど。一人一人違った性質があるかもしれません。自分と違う、みんなと違うものを排除すれば、安心でしょうか。自分が少数派であったら、ないがしろにされて当然なのでしょうか。もう一度、自分に問いかけてみてください。
相手の存在を知り、理解しようとすることは、難しいことではありません。アスリートであっても、高齢者であっても、男性でも女性で
もどちらでなくても、障がいがあってもなくても。みんなで構成しているのが社会です。
この特集が、同じ太宰府市で暮らす誰かのことを思いやる合理的配慮について考えるきっかけになることを願います。

問い合わせ:福祉課 障がい福祉係
【電話】内線364

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