九州国立博物館 企画課
■「日本刀の美 -北﨑徹郎(きたざきてつろう)の愛刀-」
開館以来、九州国立博物館は積極的に刀剣の収集を行ってまいりました。特に昨年度は合計31件にもおよぶ刀剣類の一括寄贈を受け、当館の刀剣コレクションは大幅な充実をはかることができました。これを記念し、当館では3年ぶりに刀剣の特集展示を開催します。
寄贈者である故北﨑徹郎氏は、北九州市で長年にわたり地域医療に専心するかたわら、日本刀の収集に情熱を注ぎました。それは、単なる名品収集に終始するのではなく、系統だった収集方針に基づくものであり、対象となる時代は平安時代から近代にまでおよぶ幅広いものです。北﨑氏の収集した数々の刀剣類は、それがそのまま日本刀の歴史をたどることのできる秀逸なものとなっています。また、これまで北﨑氏のコレクションはただ一度も公開されたことがありません。その全貌が明らかとなるのは、今回が初めてのこととなります。
本展では、北﨑氏が生涯をかけて収集した魅力あふれる名刀の数々を紹介します。また、刀剣を取り巻く独特な用語についても、分かりやすく解説します。美しく輝き、見る者を魅きつけてやまない刀剣の世界をぜひ堪能してください。
■3月の展示情報
○特別展(3階特別展示室)
・生誕270年 長沢芦雪(ながさわろせつ)―若冲(じゃくちゅう)、応挙(おうきょ)につづく天才画家―
会期:2月6日(火)~3月31日(日)
○特集展示(4階文化交流展示室)
・日本刀の美―北﨑徹郎の愛刀―
会期:1月30日(火)~4月14日(日)
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