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施政方針(1)

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福岡県太宰府市

●本市市政積年のもしくは社会先進的な課題の解決にも敢然と踏み出す「令和の都だざいふ課題解決予算」

楠田大蔵市長が2月27日(火)、太宰府市議会令和6年第1回定例会にて、令和6年度の施政方針演説を行いました。
「施政方針」とは、これからの市政運営に向けての基本的な考え方と主な施策を示すものです。今回は、施政方針の概要を紹介します。

【はじめに】
本日ここに、令和6年第1回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては大変ご多用の中をご参集賜り、厚く御礼を申し上げます。
この定例会は、令和6年度予算案をはじめ、主要施策並びに条例案などをご審議いただくひと際重要な議会ととらえております。本日傍聴に来てくれております来年度入庁予定の内定者の皆さんにとっても重要な内容であります。
議案提案に先立ちまして、まずは令和6年度の市政運営に臨む私の所信を披歴し、議員各位や市民のご理解とご協力を心からお願い申し上げるものであります。
直近の出来事から触れます。本年の幕開けは大変大きな衝撃で始まりました。元日早々の能登半島地震では多くの命が失われ、今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされております。改めてそうした方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
本市としましても、職員が石川県穴水町に赴き被災地支援を行ってくれております。その働きが認められ、先日は視察に訪れた岸田首相より直々に労いを受けたと報告も受けました。今後も息長い支援に努めて参ります。
また、毎年のように豪雨被害に苛まれておりますが、現在は逆に深刻な水不足の懸念がございます。昨日副市長をトップとした太宰府市節水推進本部を設置しましたので、一層の節水を促す啓発活動を強化して参ります。
さらには、先日も火災により市民の尊い命が失われました。昨今は救急出動の増加もあり、筑紫野太宰府消防本部でも出動遅れの事例が複数起きています。新管理者としてより一層の信頼確保と使命完遂に努めて参ります。
一方、悲願でありました中学校完全給食がスタートしました。子どもたちが満面の笑みで食べる歴史的瞬間に立ち会えまさに市長そして政治家冥利に尽きるものとなりました。皆様のご理解ご協力に心より感謝申し上げます。
最新のアンケートでも保護者は8割以上、子どもたちも約6割が満足との結果が出ました。昨日みやま市で痛ましい事故が起きてもおりますので、今後も細心の注意を図りながら進めて参ることをお誓いし、本題に入ります。
令和6年度の当初予算案は、楠田市政二期目の公約「令和の都さらに羽ばたく太宰府~課題解決先進都市を目指して~」に基づき、最終年度を迎える第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略(まちづくりビジョン)の集大成を念頭に置きながら、本市市政積年のもしくは社会先進的な課題の解決にも敢然と踏み出す「令和の都だざいふ課題解決予算」と銘打ちました。
従来の総合戦略の重点の中でも、危機管理の徹底強化、子どもまんなかの施策展開、市民と交流人口・関係人口の相互発展、新しい公共をテーマとした仕組みづくり、歳出入一体改革の推進という市政積年のもしくは社会先進的な課題の解決を最重点事項と位置付け予算化した結果、昨年度を3.8%上回り本市初の大台となる300億円を上回る予算案となりました。

こうした総額を可能としたのは、歳入面において市税は現政権による定額減税分の影響を除けば3億円余の増加が見込まれ、ふるさと納税も20億円の大台を見込むことから、併せて100億円を大きく超えるところまで大幅増加してきたことがあげられます。このため自主財源の割合も42・7%、減税の影響を除けば43・8%と、かつてと比べかなり充実してきました。
それでは、令和6年度予算案について市政積年のもしくは社会先進的な課題の解決に踏み出すための最重点事項5項目を中心に説明して参ります。また、新たな試みとして関連する複数の事業を1つのパッケージとしてまとめることで、より明確かつ分かりやすい重点メッセージとするとともに、組織縦横断的に取り組みより効果を高めていくことを目指しています。

【1.危機管理の徹底強化】
まず1項目め「危機管理の徹底強化」についてです。
これからの時代は、常に災害や犯罪などの危機があると認識し、大規模な自然災害などから市民や観光客などの生命財産を守るための体制の整備、訓練及び情報発信などを徹底強化していくことを目指し、約3億6千万円を計上しております。
その中でもまず「地震災害をはじめとした災害対応パッケージ」を設定し、約1億円の予算を計上しています。年始の能登半島沖地震でも明らかなように、地震をはじめとした大規模な自然災害の際やはりトイレの問題が切実であり、加えて市民や観光客などの生命財産を守るための体制の整備、訓練及び情報発信などを複数の事業を通して組織縦横断的に取り組むことが大切です。
具体的には、まず、「災害対応トイレトレーラーの導入」についてです。
大規模災害が発生した場合のトイレ不足を解消するため、安全で衛生的で機能性の高い災害対応トイレトレーラーを導入し、災害発生時への備えを強化して参ります。また、全国で災害が発生した場合には、本市のトイレトレーラーを派遣して支援することを可能とします。

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