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施政方針(6)

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福岡県太宰府市

次に「ふるさと納税の推進」についてです。
令和6年度につきましても競争力のある返礼品の拡充、積極的な営業活動等により、寄附額20億円の大台を達成するとともに、より有効な市民への還元に取り組んで参ります。
次に「まほろば号改革」についてです。
まほろば号は、平成10年の運行開始以来、路線の拡大と運賃の値下げを行って参りましたが、昨今の物価や燃料費の高騰、乗務員不足等により経営環境は著しく厳しさを増していることから、ダイヤの改定を実施して参ります。一方、市民の移動手段を確保するという観点も踏まえつつ、交流人口・関係人口との相互発展を目指し、今後のまほろば号の持続可能な運行のため、路線や時期などによって負担を変更する料金体系の見直しを検討して参ります。
その他にも、史跡の先進的多用途活用や日本遺産の広域連携推進、先端技術を用いた文化財の活用などの予算を活用して参ります。
以上の事業を「交流人口・関係人口による経済税収効果パッケージ」として連動して取り組んで参ります。
次なる「オーバーツーリズム対策パッケージ」には約8千6百万円を計上しております。本市を代表する積年の課題として観光公害、いわゆるオーバーツーリズムの問題があげられます。他市に先駆けて開始した歴史と文化の環境税導入を始めこれまでも積極的に取り組んで来ましたが、国県と更なる連携を図るべく観光庁のオーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業への申請も進めております。
具体的にはまず「交通情報案内システムの充実」についてです。
本市の課題である渋滞の緩和を図るために導入した交通情報案内システムについて、令和5年度から実証を行っている駐車場満空情報自動判定を実装して機能を充実させ、観光客の駐車場利用の分散化と公共交通の利用を促します。また、市民が交通情報案内システムを利用することで渋滞の回避につながるよう利用促進に取り組んで参ります。
次に「マルチモーダルサービス導入実証事業」についてです。
複数の交通手段を最適に組み合わせ、検索・予約・決済等を一括で行うサービスであるマース(MaaS)を導入することで、通院・買い物や観光等の目的地への移動ニーズに対応し、利便性の高い生活や観光の実現、地域活性化に取り組むとともに、住まう人と訪れる人の公共交通の利用を促進することで渋滞の緩和を図って参ります。
次に「オーバーツーリズム対策事業」についてです。
本市における観光需要は急速に回復し賑わいを取り戻している一方、観光客が集中することにより様々な弊害がおきる、いわゆるオーバーツーリズムが課題となっています。観光客の受け入れと市民生活の質の確保を両立しつつ、持続可能な住まう人も訪れる人もともに慶び合えるまちづくりを実現するため、年末年始等の観光客が多数来訪する時期に臨時駐車場、臨時トイレの設置や交通誘導員の配置、外国人観光客が多数来訪した際の対応などのオーバーツーリズム対策を歴史と文化の環境税を活用して実施して参ります。
次に「市民も観光客もメリットを体感できる美化活動の推進」についてです。
本市を訪れる観光客の大幅な増加は本市経済にメリットをもたらす一方、市民生活や自然環境に悪影響を与える側面もあります。観光客だけでなく市民も利用する史跡地の草刈、トイレ清掃、幹線道路周辺の清掃、樹木管理などの環境整備を、歴史と文化の環境税を活用した市民と観光客双方がメリットを体感できる取組として実施して参ります。
次に「地域公共交通計画の策定」についてです。
持続可能な都市構造への転換と、利便性の高い公共交通で結ばれたコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりを進めるため、地域公共交通計画を策定し、公共交通の利便性向上に向けた路線や運賃の最適化について検討を行って参ります。また、関係事業者等との連携を進め、地域に必要な移動手段の確保に新しい公共の視点も交えて取り組んで参ります。
次に「総合交通計画の改訂」についてです。
アフターコロナによる移動需要が回復傾向にある一方、人々の行動変容や輸送に関わる運転士の労働環境など、交通分野を取り巻く環境の変化が見込まれています。こうした社会情勢の動向を踏まえながら渋滞の緩和や安全な交通環境の実現に向け、総合交通計画の改訂と自転車活用推進計画の策定について引き続き検討を重ねて参ります。
また、公共施設の使用料やまほろば号の運賃など利用者からの料金と公費負担の適正化の観点を踏まえ、市民と交流人口・関係人口の料金設定に差を設け、市民メリットを体感できる仕組みの検討を進めて参ります。
以上の事業を「オーバーツーリズム対策パッケージ」として連動して取り組んで参ります。
その他の事業について説明して参ります。まず、「令和発祥の都太宰府「梅」プロジェクトの推進」についてです。
「梅」プロジェクトにつきましては、太宰府梅園構想のもと、史跡地を中心に更なる梅の植栽を行うとともに、産業規模の拡大に向けた梅の安定供給の手法について検討を進めて参ります。また、令和の都だざいふの中核事業として「真の梅のまち」を目指し、市内外の事業者等とも連携した梅に関するイベントを実施するほか、情報発信にも注力し、市一丸となったプロモーションに取り組んで参ります。さらに、「梅」プロジェクトの発展と「梅のまち」のブランドイメージの確立のために、市民を含む民間による自発的な取り組みの推進について検討を進めて参ります。

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