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国際交流・韓国

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福岡県太宰府市

◆あっちっち、お茶碗注意報!
太宰府市国際交流員
金辛泫(キムシンヒョン)

韓国のスプーンと箸がステンレスでできていることはよく知られています。また、韓国の食堂では、ステンレスの「お茶碗」を使っているのをよく見かけます。店員が何気なく持ってくるので、油断してそのまま触って、熱すぎてびっくりする日本の観光客が多いという情報を聞いたことがあります。本当に熱いので、おしぼりでふたを開けるか、ちょっと冷ましてから開けることをお勧めします。
韓国ではどうして多くのお茶碗がステンレス製なのでしょう。理由は簡単で、規定によるものです。1960年代以降、米不足で困っていた韓国政府が米の消費量を減らすため、1976年にソウルのすべての食堂に対して、規格のステンレス製茶碗以外にご飯を入れてはいけないと義務付けました。最初はソウル市だけでしたが、1981年には全国的に義務化され、規定がなくなった現在も慣習的に使われているのです。
ステンレス製茶碗は食堂にとっても管理しやすく、コストが削減できて便利です。韓国ではご飯を先にお茶碗に入れてから保温器の中に保管し、注文が入ると、その中から取り出して提供するお店がほとんどです。この方式ができたのも、ステンレス製茶碗の優れた耐久性と熱伝導性のおかげです。こうした理由で、ご飯はもちろんお茶碗まで、とても熱い状態で提供されます。

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