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自治体の皆さまへ

令和改元五年記念令和文化会議(平安ムーブメント創生事業)特別インタビュー(1)

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福岡県太宰府市

大河ドラマ「光る君へ」(NHK・2024年)
主人公まひろ/紫式部 役
吉高 由里子さん

人を引き寄せる太宰府。

◆太宰府を訪れたのは初めてですか?
福岡には何度か来たことがありましたが、太宰府へ伺うのは初めてです。今回太宰府へ行くことが決まった時から楽しみにしていました。実は、スペシャルトークショーの前日(11月22日)、ゆかりの地である大宰府政庁跡に行ったんです。政庁の建物はありませんでしたが、礎石などの古い建築基礎は今も遺されていて、当時は立派な建物があったんだなと感激しました。その後は、太宰府天満宮でお詣りしました。平日で人が少ないと聞きましたが、十分、多くの人が行きかっていました!

◆まひろにとって大宰府は、どんなところ?
夫の藤原宣孝(ふじわらののぶたか)が赴任していたところでもあったので、親しみを感じていたのではないでしょうか。源氏物語を書き終えて旅に出ることにしたとき、海を渡って商人がたくさん集まる大宰府は夢があるところだとワクワクしていたと思います。内裏の中の狭い世界、苦しい、争いではなくて、大宰府はもっと開放的な場所ではないかと感じながら演じていました。
第46回「刀伊の入寇」では、まひろは大陸から攻めてきた刀伊(とい)(東女真族(ひがしじょしんぞく))の襲撃に巻き込まれましたが、大宰権帥(だざいのごんのそち)・藤原隆家たちの活躍で命をとりとめます。平安な貴族の時代から武士たちの戦いの時代へ大きく時代が変わっていきます。
この「光る君へ」が、太宰府の皆さまの心に残る作品になるとうれしいです。

◆太宰府の子どもたちへメッセージを
自分を「許す」ことで楽になれることがあります。自分自身10代のころは、臆病だから自分を大きく見せようとしたり、限界を知らずに無茶もしていました。もっとできるのではないかと悔しがったり、自分を許せない部分も沢山ありました。今では、だいぶ自分のことを許すようになりましたね。「諦め」ではなく「許す」という言葉に置き替えるだけで、すごく気持ちが楽になります。
もう一つは、人に合わせ過ぎなくて良いと思います。大人になってから振り返ると、学校はすごく小さな世界です。でも、その時はそれがすべてになってしまいますよね。だから、その枠からはみ出る勇気が出ませんが、本当は、はみ出しても良いんです。苦しかったら、苦しいと言っても良いと思います。

◆最後に太宰府の皆さんへ一言
ドラマの終盤、まひろが行った大宰府に実際に伺う事ができ、とても嬉しかったです。実際に訪れてみると、留まることがないほど人の往来があり、活気があることに驚きました。太宰府は人を引き寄せるパワーのある魅力的な場所だと感じました。1年間「光る君へ」を見てくださりありがとうございました!

〔吉高(よしたか)由里子(ゆりこ)さん Yuriko Yoshitaka〕
1988年生まれ、東京都出身。2006年、映画「紀子の食卓」でスクリーンデビュー。
2014年に連続テレビ小説「花子とアン」でヒロインを演じ、大河ドラマでは2008年「篤姫」に続き2024年「光る君へ」で主役を務めた。
主な出演作にドラマ「東京タラレバ娘」「正義のセ」「知らなくていいコト」「最愛」「風よ あらしよ」、映画では「きみの瞳(め)が問いかけている」など。

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