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自治体の皆さまへ

楠(くす)の記 新春号

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福岡県太宰府市

■令和7年年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。市民皆様におかれましては令和7年の新春をお健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
新年1月号の広報だざいふでは、11月太宰府市に来訪された大河ドラマ光る君へ出演の吉高由里子さん竜星涼さんの記事を特集しています。
本市総合体育館で開催したトークショーは、先方都合から残念ながら参加者は千人余りに絞らざるを得ず、NHK放映もありませんでした。
このため、ドラマ最終盤の重要な舞台となりました大宰府政庁跡をはじめ本市の誇りうる名所旧跡を私自身が責任を持ってご案内しました。
こうした視察を経て、市役所での対談では参加叶わなかった市民皆様や子どもたちに向けてメッセージを受け取りました。ぜひご覧下さい。
やはり本市が大河ドラマの舞台になることはこれまでもないことであり、令和に続きその価値を確実に高めることにつながったと考えます。
今後もこうした歴史的文化的レガシーを基盤に、最新の住み良さ施策なども組み合わせながら「だざいふ」をさらに羽ばたかせて参ります。
さて改めまして本市での令和6年を振り返りますと、本紙12月号の10大ニュースでも取り上げましたようにさまざまな出来事がありました。
パリパラリンピック女子マラソンT12クラスでは、本市在住で令和の都だざいふ応援大使の道下美里選手が見事に銅メダルを獲得しました。
最後まで諦めずに前を向いて走り続けたことが奇跡の繰り上げでのメダル獲得につながり、多くの市民特に子どもたちの模範となりました。
子どもたちの中でも100mハードル中学全国制覇やスケート日本記録樹立など世界に羽ばたく人材が育ってきており今後が楽しみです。
夏には猛暑日連続40日通算62日といずれも国内の歴代最多記録を大幅に更新しました。今後は更なる環境対策や町おこしにもつなげます。
また、当初予算が初めて300億円の大台を超えました。私の市長就任当初は230億円台でしたので約1.3倍と大きく増加しました。
更に、決算は市税収入が約3%大幅増の88億円超、ふるさと納税受入額が約1.5倍の飛躍的増となる18億円超等過去最高を記録しました。
これらを併せると100億円を大きく超えるまでとなりました。こちらも就任当初は82億円余でしたので約25億円増加したことになります。
こうした飛躍的な歳入増に伴う予算規模の大幅増加により、従来要望がありながら実施できなかった施策が着実に前に進み始めております。
1月には待望の中学校完全給食を開始しました。本市内に民間の新調理場を誘致し、昨年度は全額本年度は3割の給食費を助成しています。
5月には老朽化に加え周辺の住宅開発が進み全国的に珍しく児童数が増加傾向であった水城小学校の新校舎を落成することが出来ました。
令和7年度には「日本一の猛暑のまち」となった本市として先進的な暑さ対策を行うために、市内小中学校の体育館の空調設備を整えます。
こうした取組もあり4月自立持続可能性自治体に選ばれました。全国1729自治体のうち、自立持続可能性自治体は65自治体のみです。
その中でも本市は22位に位置付けましたが、その証拠に全国的に人口が減少するなか本市では令和5年人口の自然増社会増を達成しました。
具体的には、全国的に出生率が下がるなか出生数が増加に転じ、転入者が200人以上増加する一方転出者は100人以上減少しました。
こうした成果は主な全国自治体ランキングにも表れました。魅力度では過去最高の37位、ブランド力では48位といずれも上位を占めました。
こうした好循環をさらに確かなものとし着実に未来へ引き継ぐために、今後も子どもまんなか施策や全世代居場所と出番づくりが必要です。
まずは令和7年度当初予算において令和6年度の大台300億円を更に上回る規模を確保し必要な歳出を市民に還元しなければなりません。
加えて、従来の4つの構想と戦略に加え施政方針の5つの重点項目を組み合わせた第3期総合戦略を策定し、更なる飛躍に繋げて参ります。
その中の一つの重要な連携先である九州国立博物館が開館20周年の節目を迎えます。本市小中学生の特別展招待など更なる連携を図ります。
そして令和7年は、私ごとですが50歳の節目を迎え、私に与えられた市長任期の最後の年となります。本年もよろしくお願い申し上げます。

太宰府市長
楠田 大蔵

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