◆韓国の焼酎(ソジュ)
太宰府市国際交流員 金辛泫(キムシンヒョン)
韓国で庶民の味として、一般的に思い浮かぶのが「サムギョプサル」と「焼酎」です。物価の上昇でサムギョプサルの価格が高騰し、庶民の味と言えるのかとの声もありますが、焼酎はコンビニで約1,800ウォン(約190円)、食堂では約5,000ウォン(約530円)ほどの低価格で、いまだに庶民の味に位置づけられています。韓国の大衆文化にもよく登場するため、広く知られています。
韓国の焼酎は緑色の瓶に入っているのが特徴です。この背景には、2009年に国の環境部が焼酎メーカーに対して、焼酎瓶を共用で利用する空き瓶共用化協約」を進めたことがあります。環境保護とコスト削減が目的でした。以来、メーカーに関係なく焼酎の瓶をリサイクルして販売するようになり、現在では韓国の焼酎の瓶といえば緑色というイメージになりました。
韓国では、どのくらいお酒を飲めるかの目安を焼酎何本分かに例えます。あるイギリスの酒類専門メディアで、世界で一番売れた蒸留酒は韓国ブランドの焼酎で、23年連続1位と発表がありました。なんと1秒に77本が売れるそうです。もちろん、このすべてを韓国人が飲み干したわけではないでしょうが、それでも高い数字であることは間違いないですね。
※韓国語のハングル表記は本紙P.19をご覧ください。
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