文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]全国の頂に挑戦!~Keep Trying~(1)

2/33

福岡県宮若市

■遠藤 健心 × ラグビー
気合と根性 そして走力
~強みを最大限に発揮するために~

遠藤 健心(えんどう けんしん)さん
6歳からラグビーを始める。北九州市の鞘ヶ谷(さやがたに)ラグビースクールに所属し、全国中学生ラグビーフットボール大会に出場。宮若東中学校3年生。身長173センチ、体重58キロ。三人兄弟の次男。

◇体格の不利を乗り越え長所を徹底的に生かす
「二歳年上の兄と一緒にラグビーを始めたんですが、僕は同学年の仲間と比べても体が細く、練習や試合で通用しないことが多かったです。やめたいと父に相談したこともあったんですが、もう少し続けてみたらと励まされて、もう一度頑張ってみようと決意しました。
気合と根性、そして走力には自信があったので、その武器を生かせるように練習して、試合中の四十分間誰よりも走り抜く力をつけました。その結果、約五十人のメンバーの中から十二人のレギュラーに選ばれるまでになったんです。
僕のポジションはウイングといって、後方から前に突き進んでトライする役割を担っています。目標は、南アフリカ代表で、同じポジションのチェスリン・コルビ選手です。身長は僕と同じくらいなんですが、大きな選手に立ち向かう姿に勇気をもらっています」と、ラグビーを始めた頃の葛藤と成長を語る遠藤さん。所属する鞘ヶ谷ラグビースクールで県大会、九州大会ともに優勝し、チーム初の全国大会出場に貢献しました。
「予選の中で一番印象に残っているのは、県大会の決勝です。試合中は相手の勢いに押されていたんですが、試合終了の数秒前にトライが決まって。ワンチームでつかんだ大逆転は最高の思い出です」。

◇一点の重みを知った全国大会での一戦
「茨城県で開催された全国大会の初戦は勝利することができたんですが、準決勝では一点差で負けてしまいました。実は、その試合で顔面を陥没骨折してしまったんですが、いろんな感情が入り交じっていたので、夜になるまで気付かないほどで。しかも、その時戦った相手が結果的に優勝したので、一点の重みを強く感じました。
この悔しさを晴らすため、進学先の高校でさらに猛練習を重ね、必ず花園(全国高校ラグビー大会)で優勝します。今はその目標に向かってひたすら頑張っています」。
中学生最後の夏、大きな経験とともに新たな目標を得て、夢に向かってさらに走り続けます。

■山本 由美子 × 弓道
向上心と探究心を重ねて
~目指すは孫たちのヒーロー~

山本 由美子(やまもと ゆみこ)さん
高校入学を機に弓道部に入部。子育て期間のブランクを経て、弓道を再開。森林組合で勤務しながら競技を続ける。皇后盃(こうごうはい)全日本女子弓道選手権大会出場。錬士(れんし)六段。金丸地区在住。

◇子育てを経ての再開 日々の鍛錬が実を結んだ時
「高校入学まで特定のスポーツをしていなかったのですが、何かスポーツをしたいと考えたとき、弓道は特別な運動神経は必要ないように思えて、やってみようと思ったのが弓道を始めたきっかけです。始めてみると、思った以上に奥深い世界で。就職してからも、旧宮田町で個人の弓道場を開いていた重松先生とのご縁があり、厳しいけれど楽しい指導のもと、練習に励みました。ですが、結婚を機に弓道から離れていたんです。
子育てが一段落した頃、思い立って弓道を再開しました。今は週末を中心に直方の道場に通っています。弓道には段位が設けられているので、日々の鍛錬の成果として昇段審査を受けたり、さまざまな大会に出場したりしています。
今回出場した皇后盃全日本女子弓道選手権大会は、三十年余り弓道を続けてきた中で、初の全国大会です。日頃の練習が実を結んで光栄に思うとともに、身が引き締まる思いでした」。筑豊大会に始まり、県大会、九州大会を安定した優秀な成績で勝ち進んだ山本さん。全国で四十九人という狭き門を見事突破しました。

◇生涯をかけて道を究める
「9月末に明治神宮で行われた大会は、夢のような時間でしたが、緊張で実力を出し切れなかった悔しさもあります。今後も鍛錬を重ね、また挑戦します」。
大会を終えてこう話す山本さん。今後の目標を語ってくれました。
「今は錬士六段という段位なのですが、次は教士(きょうし)を目指しています。昇段審査には、実技試験や面接があり、良い意味での緊張感を持ち続けられるので、これからも受け続けるつもりです。
弓道の良いところは、一度競技を離れた人や初心者も、いつでも始められること。また、どんな年齢の人でも対等に競技できることも、魅力の一つです。五人の孫たちに、すごいと思ってもらえる存在になるという目標もあるので、いつか孫と一緒に弓道ができたらうれしいですし、今後もたくさんの人に弓道の魅力を伝えていきたいと思います」。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU