きらびと

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山陽オートレース場所属
オートレース選手
祐定　響さん

「幼い頃にオートレースを初めて見たとき、エンジン音が心に響き、最後までどうなるか分からない戦いに目を奪われました」。そう話すのは、山陽オートレース所属の祐定さん。合格率二・七パーセントという狭き門を突破し、念願のオートレーサーとなった今、これからの目標を語ってくれました。

祐定　響さん【すけさだひびき】
磯光地区在住。高校卒業後社会人経験を経て、オートレーサーの試験に合格。3人兄弟の長男で、現在22歳。趣味は写真撮影。

■みんなの応援が力に
約二年前にオートレーサーの試験に合格し、茨城県にある養成所でバイクの知識や実技などを学び、競技に出場し始めました。
実は、高校卒業後にも試験を受けたのですが、その時は落ちてしまって。ただ、幼い頃からの夢だったので諦めることができず、働きながら体を鍛えたり、勉強したりと夢に向かって突き進む日々を過ごし、再度挑戦しました。合格した時は、本当にうれしくて。「これから活躍して、応援してくれる家族や友人に、恩返しをしたい」と、強く思いましたね。
養成所は、本当に厳しいところで、中には挫折する人もいました。私も練習中に落車し、ケガをしたことがあり、復帰後は周りと差ができてしまいました。心が折れそうになったこともありましたが、応援してくれる人がいることが力になり、最後まで挫折することはありませんでした。

■オートレーサーとして
レースに出場し始めて一年がたちますが、まだまだ分からないことだらけで、走る度に課題が見つかります。その課題を一つ一つ解決していくことで、強くなり、次のステージに行けると思っています。今はその下積みですね。エンジンの整備方法や部品選びなど、覚えることはいっぱいですが、楽しみながらやっています。
オートレーサーとしての目標は、SG(スーパーグレード)という最高位に格付けされたレースで優勝することです。このレースは所定の期間で、優秀な成績を収めた人だけが参加でき、日本一勝負強い選手を決定するんです。ここで優勝し、最高の恩返しをしたいです。