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自治体の皆さまへ

特集 きらびと-拡大版-(1)

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福岡県宮若市

初日の出とともに気持ちを新たに迎える新年。
今月号では新春特集として、スポーツ界で活躍する二人にスポットを当てました。
輝かしい未来へ羽ばたこうとする二人の、思いや目標、そして原動力に迫っていきます。
二人の話す言葉はきっと、皆さんの心を動かすものだと思います。
特集『きらびと-拡大版-』今年もどうぞよろしくお願いします。

■今よりも強くなっていろんな人に恩返しをしたいです。
山本 來怜愛
Kurea Yamamoto

[PROFILE]
宮若西中学校出身。筑陽学園に通う高校3年生。ポジションはFW(フォワード)で、女子サッカーWEリーグのAC長野パルセイロ・レディースに、2月から加入することが内定。憧れの選手は、サッカー日本女子代表の長谷川唯選手。休日もボールに触りトレーニングを欠かさない、大のサッカー好き。

◇ポジティブに考えることで人生って変わるんですよ
プロになりたいという夢をかなえた一人の少女がいました。山本來怜愛さん十七歳。夢に向かって歩んだ軌跡を話してくれました。
「サッカーを始めたのは、小学二年生の時で、親がサッカーをしていたのがきっかけです。最初は、嘉麻市にあるクラブチームに入り、中学入学を機に市内のクラブチーム『FORZA宮若』に移りました。
当時、小学生だった私に『中学からうちのチームでプレーをしないか』と、FORZA宮若の監督が声をかけてくれたんです。
それから中学生の間、このチームでプレーをしました。今でもその三年間の練習が、私のプレーの基礎になっていますね。試合でもしっかりボールを止めて蹴るとか。
あとは、人間性も磨かれたと感じています。礼儀や気遣い、あいさつを大切にするチームで。当たり前のことなんですけど、意外にできなかったりするんですよ。大切なことを身につけたと、今でも思います。
高校はサッカーの強豪校、筑陽学園に進学しました。でも、入学後、周りのレベルの高さに圧倒され、自分に自信を持てなくなりましたね。
幸い最初からレギュラー入りはできていたんですが、入学直後は、何をやってもうまくいかなくて、ポジション争いのプレッシャーに、押しつぶされそうになりました。
でもある時、このプレッシャー自体をポジティブに考えてみることにしたんです。すると、『どうせうまくいかないのなら、この機会に、周りに負けないような体づくりをしよう』という考えになり、自然と力も沸いてきました。物事の捉え方一つで、人生は変わるんだと実感した瞬間でしたね。
高校サッカーの中で一番の思い出は、全国大会でベスト十六になったことですね。この日以降、自分に自信がつくようになりました。
昨年の3月頃、プロ契約の声がかかっていることを知りました。実は、プロ契約の話を聞いた時は、喜びより驚きの方が大きかったんですよ。前々からコーチが、『プロに選ばれてもおかしくない』と、言ってくれていたのですが、まさか本当に声がかかるとはと、びっくりしました。
そして、11月18日に仮契約を結ぶことができました。改めて、プロのサッカー選手になるという夢がかなって、うれしいです」。

◇今よりも強く そして、日本代表へ
夢がかなった今、山本さんはこれから何を目指していくのか、取材の中で問いかけてみました。
「次の夢って聞かれるとやっぱり、日本代表に選ばれることですかね。そう簡単になれるものではないので、まずはチームの中で、得点王になることを目指そうと思っています。FW(フォワード)という、一番シュートを決められるポジションなので、たくさん得点を取りたいですね。
私が憧れているのは、サッカー日本女子代表の長谷川唯選手です。MF(ミッドフィルダー)という、フィールドの中盤でプレーするポジションで、攻撃と守備の両方の役割を担っているんです。それでもシュートをしっかり決めるところが、かっこいいんですよ。長谷川選手みたいになりたいと思っています。
今は、早くチームの主力になれるよう、さらに練習に励んでいます。年明けには、FORZA宮若で初蹴りもあるので、それにも参加するつもりです。2月からはチームに加入するので、それまでには今よりも強くなって新たなチームで活躍し、いろんな人に恩返しをしていきたいですね」。

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