■ビブリオバトルチャンピオンおすすめの本
ビブリオバトルチャンピオン(一般の部)矢野勝久さんに聞きました。
終戦からまもなく80年を迎えます。高校生、大学生に読んでもらいたいと切に願う1冊です。
『時間』
堀田善衛/著
岩波書店
芥川賞作家の堀田善衛が描く日本軍の南京侵攻、いわゆる南京大虐殺といわれる世界です。作品は、被害者側である中国人の日記という形で綴られています。終戦から10年目の1955年発表の作品です。
『苦海浄土』
石牟礼道子/著
藤原書店
日本の四大公害病の一つに数えられる水俣病。その水俣で育った詩人、石牟礼道子が故郷を襲ったこの悲劇を取材し、書き上げた記録文学です。作中に描写された水俣の人たちの語り言葉(方言)は、広川に住む人なら、どこか聞き馴染みがあるように思えるのではないでしょうか。
『黒い雨』
井伏鱒二/著
新潮社
この作品は、主人公が自身の日記をもとに『被爆日記』として報告書をまとめ上げる話です。
実は、被爆者の重松静馬による日記と被爆軍医の手記をほぼそのままに書き上げられた、ノンフィクションノベルで、骨太の原爆文学の作品です。
『五番町夕霧楼』
水上勉/著
小学館
昭和25年に起きた金閣寺放火事件から材をとった三島由紀夫の『金閣寺』。実は、直木賞作家の水上勉も、同事件から材をとって作品を書いています。三島の『金閣寺』を読んだ人には、作家の資質や視点によって違った形の作品として、読んでほしい1冊です。
『小説吉田学校』第1部~第8部
戸川猪佐武/著
学陽書房
自民党内の権力争いを描いた大河小説です。戦後日本(昭和55年まで)の政治史を知る事もでき、登場人物のほぼ全員が鬼籍に入って、終劇の鈴木善幸内閣誕生から半世紀近くになる今、歴史小説として楽しめる1冊です。
■新年お年玉企画
期間中に本やCDなど10点以上の図書館資料を借りた人へ、くじ引きで雑誌付録のカレンダーや手帳などをプレゼントします(1人1回限り)。
対象:中学生以上
期間:1月4日(土)~(なくなり次第終了)
■12月の休館日
・2日(月)・5日(木)・9日(月)・16日(月)・23日(月)・29日(日)~1月3日(金)
・毎週(月)・第1(木)が休館、(月)が祝日の場合は翌日以降の直近の平日が休館
■インターネット予約が便利です
本やCD・DVDなど、ホームページから予約できます(1人10冊まで)。
■ひろかわ電子図書館もご利用ください
インターネットに接続できる環境とスマートフォンやタブレット端末などがあれば、いつでもどこでも読書を楽しむことができます。
※利用者ID:広川町立図書館利用カードの番号 パスワード:初期設定は生年月日(西暦)
※ご不明な点は広川町立図書館へお問い合わせください。
■電子図書館に「特集コーナー」が登場!
ひろかわ電子図書館に、「特集コーナー」を設置。年末年始のおうち時間に合わせた特集を組んでいます。ぜひ、この機会にひろかわ電子図書館を活用ください。
■12月のおはなし会[場所・読み手]
・11日(水)10:30~11:00 乳幼児向け「かっちんこ」[ハグハグ・絵本コンシェルジュ]
・15日(日)10:30~11:00 児童向け[お話しの森・たまてばこ]
■特集 今年の汚れは今年のうちに! お役立ち掃除の本
『手間がゼロになる家事ワザ250』
aki/著
KADOKAWA
掃除や洗濯、料理などのカテゴリーごとに、いかに動かずに究極の短時間で完結する仕組みを作るかを追求した著者が、手間ゼロの家事ワザ250を紹介します。
『毎日がピカピカになる「水まわり」の洗いかた』
お掃除職人きよきよ/著
興陽館
なかなかとれないキッチン、風呂場、トイレのガンコな汚れも時短、低コストでキレイになります。洗剤・便利グッズ選び、場所別の洗い方の手順など、水まわりを洗う具体的な方法をシンプルにわかりやすく解説しています。
『すごいゴミのはなし』
滝沢秀一/文
学研プラス
ゴミをめぐる課題が山積みになっている今、どうしたらその課題を解決できるのか、ゴミについて楽しく紹介する本です。
『そうじきのなかのボンボン』
加藤絢子/作・絵
フレーベル館
古い掃除機に住むボンボンとボンボンパパは、掃除機がすいこんだものでおうちをつくり、のんびり暮らしていました。ところが掃除機がこわれ、掃除機のなかは静かで真っ暗に…。掃除機の中の世界を描いた絵本です。
『おかたづけできるかな?』
コンノユキミ/作
講談社
おかたづけできるかな?ひこうきはどこにおかたづけする?青い箱にかたづける? ページをめくると、おもちゃが定位置にぴたっとおさまる、穴あきしかけ絵本です。
問合せ:広川町立図書館
【電話】0943-32-1163
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