~人権が尊重される住みよい町を目指して~
■一人ひとりの人権が尊重される住みよい町を目指して
スマートフォンやSNSの普及により、個人が社会に対して情報発信や問題提起できる「国民総メディア時代」が到来しました。誰もが簡単に声を上げられる開放的な社会になった反面、インターネット上で人権侵害が横行するなどの新たな課題も生じており、人権問題は以前よりも複雑化・多様化しています。
広川町では、人権が尊重される住みよい町をめざし、11月12日(火)・18日(月)・29日(金)に有識者をお招きし「人権を考えるひろかわセミナー」を開催しました。今回は、全3回の講演概要と参加者の感想をご紹介します。
■第1回 女性の人権 「性的同意」ってなに?
あなたが望まない、同意のない性的な行為や発言はすべて「性暴力」です。
自分と他人の間には目に見えない「境界線」があり、それは相手の同意なく越えてはならないものです。もし、あなたが「境界線を越えて相手のことを知りたい」と思ったときは、相手の気持ちを一つひとつ言葉で確かめ(性的同意)、相手を理解したうえで歩み寄る必要があります。
[参加者の声]
・テレビや新聞などで、さまざまな性的被害が存在することは知っていましたが、詳しい実態が分かりました。
・何かあったらすぐに相談センターや警察に相談します。
■第2回 防災と人権 「3度の大災害を経験ママから学ぶみんなに優しいぼうさい」
災害時に人権を守るためには「対立と競争」から「対話と共創」へと意識を変える必要があります。公助に依存しないためにも、一人ひとりが互近助(ごきんじょ)「困った時はお互いにできることから助け合うこと」の意識を持つことが大切です。
避難所の集団生活では、トイレなどの共用部分の衛生管理に気を配ることが、共助につながります。
[参加者の声]
・備えは大切だと思いながらも、災害時を具体的にイメージできていなかったことに気づきました。
・家族と一緒に災害の準備をしようと思います。
■第3回 障がい者の人権 「障がいって何だろう?障害はどこにある?」
社会では、一人ひとり役割が違います。なぜなら、特性が異なるからです。自分にできることもあれば、できないこともあります。できないからこそ、他人と支え合って生活しているのが私たち人間であり、正しい社会の形です。
障がいがある人は「特別な人」ではありません。右利きの人や左利きの人がいるように、人と特性が異なるだけなのです。
[参加者の声]
・相手の特性を知る、そして知ろうとすることは大切だと感じました。
・たくさんの人に支えられています。私も人を支えられる人間でありたいです。
問合せ:生涯学習課 人権・同和教育係
【電話】0943-32-0093
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