町民インタビュー

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安心安全な水を供給する
志免町唯一の土生山(はぶやま)浄水場

私たちの生活に欠かせない大切な水。安全な水道水が各家庭へ届くように、志免町唯一の土生山浄水場では、365日休むことなくきれいな水が作られています。今回は、この水道施設運転管理業務を委託されている株式会社ファノバの髙橋拓海さんにお話しを伺いました。
「土生山浄水場の水源地をご存じですか?メインは御笠川ですが、町内を流れる宇美川沿いにも水源があり、複数箇所から地下水を取水しています。そこからポンプでこの浄水場まで送られてきます」と髙橋さん。各水源から送られてきた水は、前処理ろ過機でゴミやにごりを取り除いた後、さらにろ過池で浄化されます。「敷地が狭い都心では薬品で処理する急速ろ過が多いのですが、ここは広い敷地があるので緩速ろ過池で時間をかけて水をきれいにしています。ろ過池の中の何層にも重なる砂層や砂利層にゆっくりとした速度で水を通してろ過するため、自然に近い方法で水を作ることができます。砂層上に微生物による生物膜が作られていて、そこを通ることによってカビ臭の原因物質や細菌も分解できる仕組みになっているんです」。
こうしてきれいになった水は、浄水池で消毒されて飲み水となり、ここから配水池へ送られ皆さんの家庭へ届けられます。
土生山浄水場が供給しているのは、志免町の約半数の世帯。「1日プール約15杯の6000tを配水しているのですが、スタッフが365日24時間、異常がないか常にモニターで監視しています。一番あってはならないのは、水道水を出せないことです。機械的な断水だけでなく、水質的に配水できないことがないよう水のきれいさや最後に加えられる次亜塩素酸の濃度などの検査をプロセスごとに行っています」と丁寧に説明してくれた髙橋さん。「水道の末端となる町内の施設でも安全な水を供給できているか検査しているのですが、『いつもご苦労さまです』と声をかけていただくことも多く、そんな時にライフラインの一端を担っているというやりがいを実感します」と話してくれました。
24時間体制で作られている志免町の良質な水。一年を通して安定して供給できるようにしていますが、限りある水資源を大切にご使用ください。