新春対談 議長×町長

3／32

謹んで新年のご祝辞を申し上げます
謹んで新春のお慶びを申し上げます

■昨年を振りかえるとどんなことが印象的でしたか?
(町長)
昨年はパリオリンピック・パラリンピックが開催され、柔道やスケートボードをはじめとする多くの種目で日本選手が素晴らしい活躍を見せました。スポーツの素晴らしさと人々の絆を再確認させてくれました。
一方で、自然災害の多い年にもなりました。1月には能登半島地震が発生し、多くの貴い生命が失われました。8月には日向灘地震が発生し、台風第10号の上陸など、災害が多発しています。行政としましても、いち早く対応できるよう、町民皆さまとともに災害と向き合い、地域の防災力を高めて行く必要があります。皆さまにおかれましても、命を守るための日頃からの準備と行動をお願いします。

(議長)
昨年は、メジャーリーグドジャースの大谷翔平選手が50盗塁50本塁打を達成しました。前人未到である記録達成の歴史的な瞬間を見られたこと、また、その後ワールドシリーズを制覇したことは印象的でした。
大谷選手のプレーは、逆境やプレッシャーを楽しんでいるかのようで、その姿には非常に感銘を受けました。そして、野球というチームスポーツの中で、1人の選手があれだけ他の選手に影響を与えることができるのかと感心しました。大谷選手はさることながら、スポーツは人だけではなく、地域をも元気にする力がある素晴らしいものであると改めて実感しました。

■昨年の志免町を振りかえるとどんなことが思い出されますか?
(町長)
10月に開催したスポーツフェスタには、多くの町民の皆さまにご参加いただきました。ミニミニ大運動会やモルック大会、競技スポーツ体験など、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方に笑顔で楽しんでいただき、大変な盛り上がりを見せました。多くの人でにぎわい、町が活気を取り戻したことを実感しています。

(議長)
同じく1つの形が見えてきたと感じました。住民団体による「つながろう志免」というイベントを同日に開催できたことも、スポーツが町のコミュニティの活性化につながっていく、きっかけの1つになるものと感じました。
今後もこのスポーツフェスタが、さらに良い事業として、変化を恐れることなく、町の恒例行事として継続できるよう取り組んでもらえればと思います。

■志免町が主に取り組んだ事業を教えてください
(町長)
3月に吉原防災ふれあい広場をオープンしました。4月には志免東保育園、弓道場を新築し、多くの方に利用いただいています。さらに、子ども医療費などの支援の拡大、おたふくかぜや帯状疱疹ワクチンの公費助成、AIオンデマンドバス「のるーと志免」の運行、プレミアム付電子商品券「しめPay」の発行支援、町民センターの改修工事、学校体育館空調設備の設計などの取り組みを行ってきました。
皆さまの未来に向けて、誠心誠意、取り組みを進めていきます。

■志免町議会が主に取り組んだ事を教えてください
(議長)
「志免町議と語る会」や志免中、東中両中学校での出前授業を開催しました。どちらも多くの町民、生徒たちに参加いただき、活発な意見交換を行い、皆さまの声や想いをしっかり聞くことができました。
その結果として、6月の定例会において13名全員の議員が一般質問を行ったことや、町民体育館へのエアコン設置や「しめPay」発行額増額の提言などへ結びついたと考えています。
これからも、皆さまの声を聞き、期待に応え続けていきたいと思います。

■今月号の特集は「はたちのあゆみ」です。はたちの皆さんにエールをお願いします
(町長)
これからの道には多くの挑戦と機会が待っています。デジタル技術の進化と社会の急速な変化の中で、柔軟な思考と行動力が求められますが、人とのつながりや思いやりの心は変わらず大切です。自分を信じ、困難に立ち向かう勇気を持ち、失敗を恐れず挑戦を続けてください。
私は20歳のとき、大学の体育学部で陸上競技に打ち込みました。そこでは、努力の大切さや目標に向かって挑戦することの素晴らしさを学びました。そして、学んだ知識やスキルを生かして、社会に貢献できることはないかと考えていました。その後、役場職員となり、今は町長として皆さんの前に立つ仕事をしています。当時は将来を予想することはできませんでしたが、20歳のときの陸上競技での経験、その後の人生における全ての経験が私を成長させてくれました。
皆さんの新しい視点やアイデアは社会をより良くする力となります。持続可能な未来を築くためにチャレンジし続け、希望に満ちた未来を築いてください。

(議長)
「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへいく、ただ一つの道である」これは、イチロー選手の名言です。私もそう思います。
あせらず、失敗を恐れず、成功を積み上げていってください。

■ありがとうございました。最後にはなりますが、町民に向けて一言お願いします
(町長)
町民の皆さま一人ひとりが主役となり、全ての方が笑顔でつながり、元気に輝き続け「住んでよかった」「住み続けたい」と思える志免町に飛躍させていきます。皆さまと一緒に汗をかき、引き続き、まちづくりに全力を尽くしていきます。
この一年が、皆さまにとりまして、幸多き年となりますことを願っています。

(議長)
今年は、議員の任期4年の折り返しの年となります。
議会としても、議会改革特別委員会を設置し、本格的に改革に動き出しています。
私たち議員は町民の皆さま一人ひとりが、町の成長や活気を実感できる町にしていくために、使命感を持って役割を果たしていきたいと思います。
本年が皆さまにとりまして、健やかで幸せな一年となりますことを願っています。