市内の歴史遺産のロマンを追いかけるシリーズ
■九.中世秋月氏の祖
鎌倉時代から戦国時代までの約400年間にわたって、秋月を中心に筑前国の大半を統治した秋月氏ですが、その始まりは、平安中期より九州北部を中心に栄えた一族である大蔵氏です。天慶二年(939年)に起こった藤原純友の乱の時に、大蔵春実が追捕使の一員として九州に下向し、以降大宰府の官人となって九州各地に勢力を伸ばしました。
源平合戦の際に平氏側についた大蔵氏は、平氏滅亡とともに所領を没収されますが、大蔵氏を祖とする一族は、九州各地で大きな役割を果たしていきます。その一族の1つが秋月氏です。大蔵姓秋月氏の祖とされる原田種雄が鎌倉幕府から秋月庄を賜り、地名にちなんで秋月を姓にしたことから、秋月氏は始まります。
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