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自治体の皆さまへ

お元気ですか?保健師です

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福岡県朝倉市

参考資料:厚生労働省ホームページ内女性の健康推進室「ヘルスケアラボ」

■女性の健康づくり
◇PMSって知っていますか?
近年、働く女性が増え、女性特有の健康課題を抱えながら仕事をしている人も少なくありません。女性の健康は女性ホルモンに大きく影響を受け、ホルモンバランスによってさまざまな症状が現れます。10代~40代女性の健康課題の代表的なものとして月経前症候群(PMS)があります。
月経前になるとこころとからだに現れるさまざまな不調のことです。この年代の女性は約1カ月の間に排卵や月経があり、症状の程度は個人差がありますが、頭痛・腹痛や腰痛、イライラや不安などの症状が現れ、日常生活に支障がでる人もいます。
これらの症状を軽減、予防するためには、自分のホルモンバランスの特徴を知ることが大切です。まずは「基礎体温表」をつけることをおすすめします。毎朝、専用の体温計で体温を測ります。正常な月経周期では「高温期」が2週間ほど続いた後、「低温期」がくるというように二層になります。

◇規則正しく生活し、ストレスをためない
PMSの治療法は症状や重症度によって異なりますが生活改善と薬物療法が行われます。女性ホルモンを整えるためには、規則正しい生活をおくることとストレスをためないことが大切です。
睡眠不足や夜更かしは体内時計を乱し、女性ホルモンのバランスに大きく影響します。なるべく同じ時間に起き、太陽の光を浴び体内時計をリセットしましょう。
また、自分の時間を大切にし、趣味の時間を持ったり、体をリラックスさせたりするなど、自分に合った方法でストレスを減らすよう心がけましょう。

◇低用量ピルは女性の味方
近年、薬物療法では低用量・超低用量ピルが用いられることも多くなっています。低用量ピルは女性の味方です。メリットは以下のとおりです。
・月経困難症(PMS)の改善
・月経痛の改善、月経中の経血の減少
・月経周期の安定化など
低用量ピルを飲み始めた時期は、吐き気、頭痛、不正出血といった軽い副作用が起こる場合があります。しかし、飲み始めから1~2カ月ほどで治まることがほとんどです。
低用量ピルで懸念される大きな副作用の1つが血栓症です。しかし、血栓症を発症する確率は極めて低く、持病がなく健康状態に問題がない方であれば、低用量ピルを飲むことによって得られるメリットの方が大きいと考えられています。
医師の診療を受けて、服用方法を守ること、定期的に検査や検診を受けることで、安心して服用することができます。
PMSによって日常生活に支障が生じている人は、我慢をせずに医師に相談することをおすすめします。自分の身体のことを知りながら、自分にあった対応策を考えていきましょう。

厚生労働省では、女性の健康づくりを国民運動として展開し、情報提供サイト「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」で情報発信しています。
福岡県においても、女性が自らの健康に目を向け、自らが健康づくりを実践できるよう、パンフレット配布や健康相談会、相談専用電話、研修会などを通して、女性の健康づくりに取り組んでいます。
※福岡県女性の健康電話相談は北筑後保健福祉環境事務所(【電話】22-4211)へ。

問合せ:市健康課
【電話】22-8571

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