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自治体の皆さまへ

あさくらびと No.20

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福岡県朝倉市

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第20弾は、学生カメラマンとして起業したK-Works末吉弘聖さんを取材しました。

■Interview
K-Works(ケイワークス)代表 末吉(すえよし)弘聖(こうせい)さん
高校生のとき、「あさくらフォトプロジェクト」の代表を務め、平成29年九州北部豪雨で被災した写真を救済する活動を行う。
令和2年4月に「K-Works」を立ち上げ、写真撮影・映像制作を行うカメラマンとしても活動。現在大学4年生で、大学では写真館の家業継承者の生活史について研究を行う。

■幸せな非日常と、もっと幸せな日常を。
◇「思い出せる」写真を
本格的にカメラを持ったのは高校生のときでした。高校入学時、当初は書道部への入部を考えていましたが、この年廃部に。さまざまな選択肢から、新たな挑戦にと選んだのが写真部です。
主な活動は、体育祭など学校行事の撮影でした。最初は行事の様子を記録するように撮影していましたが、徐々にその気持ちに変化が。被写体となる人とコミュニケーションを取りながら撮影することで、お互い楽しく、できた写真も自然体で思い出深い一枚となることに気付きました。
今も変わらず、自分は人を撮影するのが好きです。記録としてだけでなく、撮影時の情景や気持ちが思い出せるような写真になるように心掛けています。

◇「思い出」を救う多くの経験から起業へ
高校生のとき、印象に残っている活動があります。「あさくらフォトプロジェクト」という、九州北部豪雨で被災し水や泥で汚れた写真を救済する活動です。発災直後、友人の家が被災したのを見聞きして何か自分にできないかと思い立ち、SNSで活動を呼びかけました。それから支援の輪が広がり、活動も軌道に。さまざまな人の応援や写真の持ち主の喜びの声など、多くの人の気持ちを動かせたことはいい経験になりました。
大学入学時には、起業という大きな転機も。きっかけは友人との何気ないやり取りからでしたが、これまでの経験、金銭面など実現の可能性を熟考。今しかできないことと「KーWorks」を立ち上げました。写真撮影のほか、映像制作も手掛けています。仕事としてお金をもらうことで責任も伴いますが、支えてくれる皆さんのおかげもあり、今日までやってこれたと思っています。

◇人と向き合い残す「思い出」
令和5年4月には朝倉にスタジオを構えることができました。これまで出会った人とのつながりを生かすには、地元が一番と考えてのことです。撮影でずっと大切にしているのはコミュニケーション。スタジオで人と接しながらの撮影が自分には向いています。
皆さんにとってスタジオでの撮影は、卒業や結婚など非日常的なイベントだと思います。そんな撮影も大歓迎ですが、普段と変わらない日常の姿を写真に収めてみませんか?自然体で残す日常の思い出写真が、幸せを感じられる一枚になるはずです。

■K-Works
写真スタジオ「Shashinba」を令和6年3月までの期間限定でオープン。スタジオはシンプルで「人」に焦点を当てる作りに。LINEまたはInstagramのDMにて事前予約が必要です。
日常を切り取リ、アルバムとしてかたちに残す「ノコルアルバム」も好評。大切な今をアルバムに残しませんか?

問合せ:菩提寺577-23階【電話】080-2754-9485

■あさくらフォトプロジェクト
ー被災した写真の救済活動
「写真やアルバムは大切な思い出。そんな思い出まで諦めてほしくない」との思いで活動スタート。一枚一枚汚れを落とし、アルコールで消毒するなど状態に合わせて作業しました。
救済したのは写真7996枚、アルバム6冊、ネガ63枚。持ち主からは「思い出がよみがえった。ありがとう」といった喜びの声があがりました。

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