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自治体の皆さまへ

あさくらびと No.21

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福岡県朝倉市

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第21弾は、地域の歴史研究に励む朝倉高校史学部の皆さんを取材しました。

■Interview
朝倉高校 史学部3年生
森園陽基(はるき)さん
東(ひがし)敦也さん
北川恭梧(きょうご)さん
朝倉の歴史を伝えるため、『為朝饅頭(ためともまんじゅう)』や『伝統銘菓甘木絞』など、史学部×地元和菓子店とのコラボ商品を発売。秋月藩成立400年の今年、「秋月の乱」をテーマにした第3弾コラボ商品を発売予定。

■地域の歴史や文化に関心を!
部員募集中です!
◇歴史研究の楽しさ
こどものころから歴史が好きでした。朝倉高校に入学して初めて史学部の存在を知り、歴史の知識をより深めるため入部しました。
昨年は、市の伝統工芸である「甘木絞り」をテーマに研究しました。とある甘木絞りの着物に描かれた「鎧」「松の木」「井戸」の文様に着目し、その由来を調査。図書館の文献を徹底的に調べ、顧問の先生が古本屋で探してくれた資料も参考にしました。そのほか、調査のために糸島市にある染井神社にも訪れました。結果、文様は神功(じんぐう)皇后の「鎧掛松(よろいかけまつ)」伝承が由来と判明。由来が分かった時は達成感があり、とてもうれしかったです。
秋月藩成立400年の今年は、明治時代の士族の反乱である「秋月の乱」をテーマに研究。史学部独自の視点で文献調査と現地調査を進めています。8月5日には、九州国立博物館で行われる全国高等学校歴史学フォーラムにて研究成果を発表予定です。

◇朝倉の歴史・文化を多くの人へ
「甘木絞り」をテーマに研究した際、とても素晴らしい伝統工芸だと感じ、この魅力を多くの人に伝えるためにはどうしたらよいか考えました。顧問の先生からのアドバイスや、過去に興膳屋(こうぜんや)と『為朝饅頭』を開発・販売した経緯もあり、老若男女に愛されるまんじゅうで形に残したいと思いました。今回は、地元和菓子店の菓蔵家(かぐらや)の協力を得て『伝統銘菓甘木絞』を発売。どのような味が皆さんに喜ばれるかお店の人と一緒に試行錯誤し、完成した商品が実際に店頭に並んだ時は、とてもうれしかったです。
現在、「秋月の乱」をテーマにした第3弾コラボ和菓子を菓蔵家と開発中です。朝倉産の米粉を使用しており、味や焼き印のデザインについて話し合いを行っています。発売予定日は、「秋月の乱」が起こった10月27日。市民の皆さんに、地元の歴史を知るきっかけになってほしいと思います。

◇地元の歴史に関心を
朝倉は歴史・文化がとても豊かで魅力的な地域だと思います。部活動引退までの期間は残り少ないですが、私たちの活動を通して、朝倉の歴史に少しでも関心を持っていただくよう全力を尽くして頑張ります。
高校卒業後も、史学部で学んだことを生かして地域に眠る歴史や伝承の勉強を続けていきます。

■朝倉高校史学部パネル展・発表会
~「秋月の乱」と天岩戸伝説~
1876年に起きた「秋月の乱」について考察。
私たちの研究成果をぜひ、ご覧ください!

◇パネル展
期間:8月12日(土)~9月3日(日)
場所:甘木歴史資料館1階ホール

◇発表会
日時:8月26日(土)14時~
場所:ピーポート甘木視聴覚室
定員:30人(先着順、要申込)
申込開始:8月1日(火)9時30分~

問合せ・申込先:甘木歴史資料館
【電話】22-7515

■朝倉高校史学部
\部員募集中!/一緒に地域を学ぼう!

◇4年前の研究テーマ「桑野の梯橋(かけはしばし)」嘉麻市文化財に指定へ
2019年、嘉麻市桑野にある石橋の調査を開始。文献などの情報が少ない中で、現地調査により全国でも珍しいリブアーチ型の石橋であることが判明。歴史的価値のある石橋の保存のため、地元住民の協力を得て市へ陳情書を提出。今年5月、嘉麻市文化財に指定されました。
※史学部HP・Instagram・YouTubeの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

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