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シリーズ人権

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福岡県朝倉市

■市人権・同和対策課職員の体験談です
高齢者がいきいきと暮らせるために
私は、間もなく七十歳となります。物心ついたころから小学校を卒業するまで、一年のうち半年ぐらい耳鼻科に通っていました。
最近、相手の話が聞き取りにくいことがあり、「老化現象が重なっているのだな」と感じています。しかし、「聞き取る」ことができれば「きちんと判断する」ことはできているのです。
人は、加齢に伴い身体の各器官を構成している細胞数が減少し、細胞そのものの働きが低下することで生理的老化が進行します。難聴、老眼や白内障、嗅覚・味覚の低下など、多くの身体的機能の変化・低下が現れます。
高齢者の中には、いまだ現役で働いている人、地域活動に参加している人も多く、さまざまなライフスタイルや価値観があります。かくいう私も、社会の一員として働き続けています。
認知症で苦労している人、家族もたくさんいます。認知症とは、さまざまな原因で脳の神経細胞が破壊されたり、働きが悪くなったりすることで記憶や判断力が低下し、社会生活や対人関係に支障が出ている状態ですが、「何もわからない」「何もできない」というものではありません。
だからこそ、判断できることはなるべく自分の判断で、やれることはなるべく自分の手でやりたいと思っている人がいることも事実です。不安や苦しみを感じているのは当事者であり、その尊厳が守られつつ、安心して生活ができる支援が求められています。
日本は、高齢化社会であり、多くの高齢者がともに生活をしています。加齢による衰えは、誰も避けて通ることはできません。高齢者一人ひとりの生き方や考え方が尊重される家庭、地域、職場などを築いていきたいものです。

問合せ:市人権・同和対策課
【電話】52-1174

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