市内の歴史遺産のロマンを追いかけるシリーズ
十三.黒田藩の成立~黒田長興(ながおき)~
黒田長政の嫡男、忠之は素行が悪く、その将来性を案じた長政は、優秀の誉れが高い三男の長興に跡を託したいと考えますが、筆頭家老である栗山大膳利章(だいぜんとしあきら)など家老達の反対に合い断念します。しかし、長興の才を惜しんだ長政は、死に際して、秋月を含む下座郡、夜須郡、嘉穂郡のうち5万石を与えることを遺言します。元和9(1623)年、長政の遺言に基づき、忠之より5万石の知行(ちぎょう)と堀平右衛門(ほりへいえもん)と田代半七の付家老(つけがろう)、47人の家臣が付けられ、秋月藩が成立します。この時、長興は14歳でした。翌年、長興は秋月の地に入り、城下町の整備に着手します。長興は叔父の直之の旧屋敷を改修し、秋月城としました。
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