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あさくら歴史散歩

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福岡県朝倉市

市内の歴史遺産のロマンを追いかけるシリーズ

十四.秋月黒田家の礎として
秋月に入った長興(ながおき)は、城下と領内の整備に着手します。特に治水と利水に尽力し、野鳥川の護岸や河床を整備しました。護岸に用いられた石垣の積み方から、江戸初期の造作であることがわかっています。川床を石張りにすることで整流効果を生み、氾濫の対策としました。また、河川内に堰を設け水路を整備し田に水をひきました。
長興は、小石原川の屈曲部にあり、氾濫を繰り返していた場所に女男石(めおといし)護岸施設を造りました。屈曲部に捨石や石垣を配置することにより、水流を弱め氾濫を防ぐ目的で築かれています。黒田24騎にも数えられる勇将堀平右衛門(へいえもん)により施工された女男石護岸施設は、当時の最新の技術を投じて築かれたことがわかっています。その後堀平右衛門は藩主の長興と意見が合わず、秋月藩から出奔(しゅっぽん)します。

問合せ:市文化・生涯学習課
【電話】28-7341

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