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11月は児童虐待防止月間 特集:スポーツにおける指導の今

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福岡県朝倉市

■テーマは愛情。
朝倉市とフレンドリータウン協定を締結しているバレーボールのクラブチーム「福岡ギラソール」。
今回はその監督を務める高尾和行さんに、バレーボールを指導する上で大切にしていること、選手や朝倉市への思いなどについてインタビューしました。

◇高尾和行さん
1967年5月12日、佐賀県生まれ。
「ミスタービーチバレー」の異名を持つビーチバレー界の草分け的存在であり、アトランタオリンピックに出場。
2021年、福岡ギラソール設立、監督に就任。Vリーグ昇格を目指し日々奮闘している。

―イベントやスクールなどで指導する時に心掛けていることはありますか。
基本的には、難しいことも楽しそうな感じに持っていくことですね。言葉の選び方や声のトーンとかいろいろありますが、一番大事にしてるのは目ですね。小中学生を指導するときは、ずっとたれ目で半笑いにしてます(笑)。いつもやってるのは「一球一言」。愛情をもって、一球ごとにずっと声をかけながらやるようにしてます。
悪いところがあって、僕が「う~ん」ってなるとやっぱり体が止まります。「惜しい!こうしてみようか?」とアドバイスして、上手くいけば「いいね~!」って言ってハイタッチすれば「ニコーッ」とするんですよ。「あ、できた!」って感覚が分かれば、「次もやりたい!」に変わってくると思います。
―近年、指導者による行き過ぎた指導などが問題になっていますが、どのように考えていますか。
常に思っているのは、怒る人も優しい人も結果、同じことを求めているということです。例えば、「勝ってほしい」とか、「上手くなってほしい」とか、その出し方の違いだけで。「なんでできんとや?」って、僕も昔怒ってたかもしれないです。
でも、その選手ができないのは指導者が教えていないからで、これが原因の100%です。怒る時間があれば、できるように時間を使ってそのやり方を教えてあげた方が、お互いメリットしかありません。
大人も子どもも考え方や性格はなかなか変わらない。でも、プレーは変えられます。レシーブの構え方とかスパイクの打つフォームなどを変えるのは、さほど時間はかからないです。まずはプレーをきちんと「教えていく」というように変わればいいなと思います。
昔ながらの“怒れば強くなる”ということが定着してるのかもしれません。でも、僕は、「考え直そうぜ。子どもは怒っても上手くなんかならない」と考えています。「怒る」というより、「伝えていく―」。僕のテーマは愛情です。ずっと愛情をもって接するようにしています。
―朝倉市でも中学生に教えに来てもらい、非常に好評でした。
保護者からも「また来てほしい!」との意見をたくさんいただいたようです。これからもそういった声があれば、駆け付けます!基本的にゲームがある日の2週間前までであれば、受け付けるようにしています。皆さん、ぜひまた呼んでください!
―福岡ギラソールの選手に伝えたいことはありますか。
バレーに関してだけではないですが、何かを達成するときにその過程を一生懸命頑張れる人になればいいなって思うんです。「ギラソール」という名前がひまわりなので、できるだけ泥臭い練習を頑張って、試合の時にパッと花開く瞬間を感じてもらいたいです。「努力は実る」ということを。
―朝倉市の皆さんに選手のここを見てほしいというところはありますか。
ギラソールの選手は明るくて元気です。しかし、その明るさの裏に一生懸命に練習してる姿が本当はあるということを、感じていただけるとありがたいです。そうするとその明るさが、より際立って見えると思います。
ギラソールを応援してくださっている皆さん、そして、今から応援してくださる皆さんにも、ギラソールの明るさと元気が伝わればいいなと思います。応援しがいのあるチームになれるようにこれからも頑張ります。

◇福岡ギラソール
2021年設立。福岡を拠点に、Vリーグ昇格を目指すクラブチーム。選手は九州出身者が多く、地域に密着・貢献しながら、ジュニアの育成、イベント・スクール参加、ボランティア活動などに力を注いでいる。2022年9月、朝倉市とフレンドリータウン協定を締結。

問合せ:市文化・生涯学習課
【電話】22-2348

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