「誰も自殺に追い込まれない朝倉市」を目指して
自殺は、本人にとっても家族や周りの人にとっても大きな悲しみであり、その後の生活にも大きな困難をもたらします。自殺は、その多くが追い込まれた末の死です。自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、さまざまな社会的要因があります。
3月は、就職や転勤、転居など、生活環境が大きく変動します。「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けて、国・県・関係団体等が連携し、自殺予防対策を行っています。
■自殺者数は全国的に増加傾向さまざまな社会的要因が背景に
令和5年1~12月の自殺者数は全国で21,818人(前年より234人増)、福岡県は951人(前年より74人増)と全国的に悪化している状況です(警察庁暫定値)。
全国の自殺者数は平成22年以降10年間減少傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年以降は増加傾向に転じ、以降も緩やかに増加している状況です。
朝倉市の状況を見ると、男性や高齢者の自殺者数が多くなっています。身体疾患による健康苦や介護疲れ、失業などが自殺に至る背景として考えられています。
■こころの健康づくり講演会の開催
高齢社会の日本では誰でも認知症になる可能性があります。認知症がどのような病気なのか、どのように付き合っていけばいいのかを話します。
テーマ:「認知症の理解とお付き合いのコツ」
講師:本間五郎さん(本間病院院長)
日時:3月30日(土)10時~11時30分
場所:ピーポート甘木多目的ホール
※手話通訳あり。申込不要。
■今、一番つらいときに、つながる。話しているうちに、こころがほっとする。
◇電話やSNSで、まずは相談を
自分自身や周囲の人の不調に気づき、ストレスなどをためこまないようにしましょう。また、一人で抱え込まず、どこかに相談することが大切です。
【SNS相談】
・厚生労働省SNS相談
・こころのほっとチャット
※各詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
【こころの健康・悩みに関する相談窓口】
・ふくおか自殺予防ホットライン(【電話】092-592-0783)(24時間)
・よりそいホットライン(【電話】0120-279-338)(24時間)
・福岡いのちの電話(【電話】092-741-4343)(24時間)
・福岡県精神保健福祉センター(【電話】092-582-7500)
・北筑後保健福祉環境事務所(【電話】22-3965)
・市健康課(【電話】22-8571)
【生活困窮の相談】
市福祉事務所(【電話】28-7552)
出典:いのち支える自殺対策推進センター「地域自殺実態プロファイル2023」
問合せ:市健康課
【電話】22-8571
<この記事についてアンケートにご協力ください。>