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シリーズ人権

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福岡県朝倉市

■無意識の偏見や思い込み(アンコンシャス・バイアス)
自分の偏見や思い込みが、正しい理解を妨げることもあります。そのことを実感してもらうために、次の文章を読んでみてください。

◇ある日、交通事故が発生。運転していた父親は即死。同乗していた男の子は頭を強打し、意識不明の重体。男の子はすぐに病院に運ばれ、担当医の判断で、すぐに脳切開手術をすることになった。
幸い、その病院には脳外科医として世界的にも著名な医者がおり、その医者が執刀することに。しかし、手術室で患者を見てその医者は言った。
「…私の息子だ。私には手術できない」

これは、自分自身の気持ちの中にある「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」に気づいてもらうためのクイズです。
皆さんは、外科医と少年はどのような関係にあると思いますか。答えは後ほど説明します。少し考えてみてください。「無意識の偏見」とは、自分自身が気づいていない「ものの見方や捉え方のゆがみや偏り」のことです。自分自身では意識しづらく、自覚がないことから、その名がつけられています。例えば「普通は〇〇だ」や「みんな〇〇だ」「どうせムリだ」といった決め付けの言葉、「〇〇しなきゃ」「こうなるべきだ」「こうでないとダメだ」といった押し付けの言葉などです。
それでは、クイズの答えです。脳外科医は、重体の子どもの「母親」であり、交通事故で亡くなった父親の「妻」という関係です。「世界的に著名な脳外科医」=「男性」という固定観念が働いてしまうと答えられないクイズです。
自身のアンコンシャス・バイアスを認識することで、自分に無い多様な価値観や考え方に出会うことができます。時には自分自身を見つめ直し、「無意識の偏見や思い込み」を払拭しながら、人権意識を高めることが大切です。

問合せ:市人権・同和対策課
【電話】52-1174

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