地域のイベントや話題となった出来事などを写真付きで紹介するコーナーです
■獅子乱舞
秋の大祭蜷城おくんち
10月21日、美奈宜神社(林田)で無病息災と五穀豊穣を祈願する秋の大祭「蜷城おくんち」が行われました。
奉納された獅子舞は、蜷城地区に500年以上前から伝わる県指定無形民俗文化財。シュロから編んだ蓑(みの)をまとう2頭の獅子が、勇猛に境内を暴れまわり、息の合った獅子舞を見た参拝客からは、大きな拍手と歓声があがりました。
この日は獅子舞のほか、毛槍(やり)、太鼓、雅楽、舞姫なども披露。参道付近には出店も並び、訪れた人たちで大にぎわいでした。
■朝倉市指定無形民俗文化財
第40回甘木盆俄保存公演
10月27日、ピーポート甘木で、甘木盆俄の40回目となる保存公演が上演されました。
芸題は、小学生による「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」「甘木娘晒舞(あまぎむすめさらしまい)」や、祝舞「青海波」、舞踊劇「えんま様はお人好し」、恒例の創作歌舞伎「伊達模様甘木賑(だてかぶきあまぎのにぎわい)」など盛りだくさん。また、落語を原作とした歌舞伎「文七元結(ぶんしちもっとい)」では、秋月黒田家15代当主の黒田長幹さんが初出演しました。
上演中には、会場から掛け声があがり、観客たちは、抑揚のついた長ぜりふや迫力ある演技、美しい舞に魅了されました。
■南陵中学校地域文化発表会
誇りある伝統文化を受け継ぐ
11月13日、ピーポート甘木で南陵中学校の地域文化発表会が行われました。これは、生徒が地域の伝統文化を地元住民から学び、披露する場。当日は、和太鼓の力強い音から始まり、鵜木流・長田流の各獅子舞、地域に伝わる民話の朗読、能楽の「羽衣」と続き、稽古の成果が見事に披露されました。観覧に訪れた地元住民や馬田・福田・蜷城小学校の6年生からは大きな拍手が送られました。
■令和6年度第2回水源地域未来会議
水源地域の未来形成に向けて
11月1日、あまぎ水の文化村で「令和6年度第2回水源地域未来会議」が開催されました。これは、全国の水源地域の活性化を目的として、国土交通省が開催しているもの。昨年の岐阜県阿木川ダムに次ぐ開催地として朝倉市で行われました。
当日は、全国の地方公共団体や企業、NPO法人などから100人以上が参加。市内3つのダム見学や講演会、ワークショップを通し、水源地域振興について理解を深めました。
■草場選手母校を訪問
子どもたちに夢を与える
10月21日、パリパラリンピック車いすラグビー日本代表として金メダルを獲得した草場龍治選手が、母校の南陵中学校と馬田小学校を訪れました。
報告会では草場選手から生徒や児童に、パラリンピック出場や金メダル獲得時の思い、当時の学校での思い出などをスピーチ。「皆さんには夢や目標に向かって自分ができることを、精一杯頑張ってほしい。その姿を見た家族や仲間も応援し支えてくれる」とエールを贈りました。草場選手への質問コーナーも設けられ、金メダリストとのやり取りは、子どもたちにとってもいい経験になったようです。
馬田小学校では報告会終了後、4年生との交流会も行われました。児童たちは初めて見る金メダルに「すごい」「重たい」と大興奮。金メダルを首にかけると、児童たちは自然と笑顔になり、歓声が響き渡りました。
■秋月三名君フォーラムin朝倉2024
三名君の治世から学ぶ
11月2日、ピーポート甘木で、「秋月三名君フォーラムin朝倉2024~経世済民に学ぶこと~」が開催されました。これは、秋月家が生んだ三名君「高鍋藩主・秋月種茂(たねしげ)、米沢藩主・上杉鷹山(ようざん)、秋月藩主・黒田長舒(ながのぶ)」の治世を学び、現代社会に生かしていくために行われ、市内外から約300人が参加しました。
アトラクションとして秋月中学校の生徒による「稽古観(けいこかん)の教え」の唱和で幕を開けると、基調講演では「『治国安民』の政治改革」をテーマに小関悠一郎さん(千葉大学教育学部教授)が登壇。三名君の治世の共通点や政治理念などを読み解き、藩が発展した経緯などについて話されました。各藩の有識者によるパネルディスカッションでは、三名君の藩政をさまざまな視点で紹介。参加者からの質問もあり、活発な議論が行われました。
最後に各藩の現当主による鼎談(ていだん)が行われ、各当主の現在の活動や思いを述べ、当主同士のつながりが再確認されました。次回のフォーラムは米沢市で開催。三市町の交流は今後も続きます。
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